いつも下着はユニクロを
個性個性と諸手を振って、平等平等と世界に一つだけの花が100万本咲いたところ
「個性的ですね」という言葉が小馬鹿にしながらも相手のご機嫌を伺えるマジックワードと化したというのは、
何とも皮肉。皮肉という漢字には骨が無いと今気づいたのは置いておいて、
全然俺の琴線に触れねえ と専ら古い音楽ばかり聴いているのだけども、
最近の音楽には、個性が無くていかんよ
っつうのもこれ当然の話だったのだなと思ったのは、鎖国。
日本も100年と少し時代を辿っただけで、ちょんまげという謎のヘアスタイルに
銃社会も真っ青の二本差しが町を闊歩する何てな有り様だった訳で、
侍もしくは武士というものがちょっと変っつうのは、国を開いてみないと分からんかったっつうのがあるのだろうけども、
これが例えばインド人であるならば、
YOUTUBEでコンプレックスの名曲「ビー・マイ・ベイビー」を見た途端
PVなのに人二人しか出てねえよ( ´,_ゝ`)プッ
となるのもこれ致し方ない。
ましてや、現在マーケティングの時代かつ最大公約数の時代。
映画を観ても分かるとおり、
若い女子向けのキャスティングに、アホでも分かるストーリー
良さ気な人情話に、ちょっとした毒。ペーソス。
そんなもんが人の心に深く突き刺さる訳も無いのだけども、
我々はもう少し、「踊る大捜査線2」を日本最大のヒットにしてしまった事を反省した方が良いし
谷亮子が政治家をやっているという事実に震えても良いのであって
いうなればバランスの時代。
バランスが良いという事はセンスが良いという事なのだけども、
では個性というのは何かというとそれは歪さ(いびつ)であり
情報が世界中を一瞬で駆け巡るこの世界においては、
逆に情報を遮断する事こそが歪さを維持する為に出来る自衛であって
今現在陽のあたる教室にいない作家芸術家は、
自分という内宇宙で鎖国し、刃を研ぎ髷を結い、
ペリー来航の日まで墾田永年私財法が吉。