ぎっくり腰を発症した結果、家中に能的空間が出現

かがんだ際に少しだけ腰の辺りが脱力する感じがあって

おやっ と思ったのだけども無視してガンガンに肉体労働していたところ、

なんか様子がヘンです…

となって現在家中に能的空間を演出している。


腰を痛めると、いつあの魔女の一撃が入るかと恐怖に震えるあまり

何をするにもゆっくりと時間を経過させるのだけども

不思議なもので、ゆっくりとした動作をする事により何故だか荘厳な感じ、厳かな感じが部屋中に漂い

ベッドからトイレへの移動という日常のそれが

安土桃山から続く厳粛な儀式かの様に感じられ

ついつい口から

びょびょびょ と出て来て上機嫌の様相を呈しているのだけども

上演しているこちら側サイド、演者の内心は

ごめんなさい 勘弁してください といったもので、

観客と一体になったステージングとは言い難いものがある。


昼には焼きそばバゴォーンを食べたのだけども、

私の静的な振る舞いとは打って変わってバゴォーンのロゴの勢いたるや凄まじく、

普段であれば台所でお湯を入れ、居間に戻り2分程放心して後、わかめスープの準備

箸の準備等をするところ、

流石はアルデンテの魔術師、伝統芸能的なすり足移動の時間も加味し

台所で2分を過ごし、2分30秒には湯切りを済ませ移動開始。

しかし移動がおせえ。

わかめスープを持ったままに魔女の一撃が入ったところを想像すると

思うように足が進まず、ようよう食べ始めた頃には

マイアルデンテはどこへやら。

麺も人も腰が大事だね 

って落語の様な話。