ST 赤と白の捜査ファイル第一話を拝見して

香取慎吾も大概だが藤原竜也も大概なもので、

しかし舞台的演技をテレビや映画で観れるという点で

舞台というのは奥が深いらしい という距離感のまま、

良く分からないが舞台というのは、テレビとも映画とも違う何からしいと説得させられる

納得させてくれるという意味で藤原竜也は凄い。

現実にそんなシャブを打ったみたいなテンションの人間はいないのでリアルじゃない

みたいな批判はテレビや映画の様なそもそもが虚構であるものに対して力を持たないように思わせておいて

例えばデスノートにおける松山ケンイチ(L)の在り得なさと

藤原竜也の在り得なさの戦いでは、


顔色が悪く、変な化粧をしていて、物の持ち方が変で、若いのに何故か圧倒的権力を持つ等

リアリティの欠片も無い人物設定であるにも関わらず、

映画内リアルにおいては、断然座りが良いのが松山ケンイチであり、

ちょっと頭の良い普通の学生さんという人物設定の藤原竜也の方が、

何かやたらテンションが高い印象で、

喜怒哀楽が激しいというよりは、中間が無い状態

喜ぶ時は100%の喜び、怒る時は100%の怒りという感じで、

じゃあ中間の状態は無いのかというとそうではなくて、

普通の状態の時は、100%の普通の状態という感じで

確かにシーン毎に藤原竜也に持っていかれている感じはあるのだけども

ディテールに凝りすぎて何を言いたいのか分からなくなってしまった例え話のような

ディテールに関しては分かったけども本筋や文意が喪失してしまったかのような

そんな不思議な感覚に陥ること山のごとしで、

ST というドラマにおいては、藤原竜也だけに留まらず

志田未来他、亀田次男みたいな顔の役者等も

極端な人物造型が成されていて、はっきり言って

視聴者を馬鹿にしているというよりも、

視聴者というのはこのくらい馬鹿なのだろうな という感覚で作っているのだろうと感じられ

演出も非常に視聴者を馬鹿にしているのだけども

最後のシーンがバーで渡部篤郎とほっこりするみたいなのは、

少しだけはぐれ刑事純情派っぽくて良かった。