コンセプトと書かれたTシャツを着て

ポップスで一番大事なのはコンセプトだお と細野晴臣は言った。

全くその通りだと思う。

私がライブをガシガシやっている折りよく言われたのは、

MCはあれで良いのか、演奏はあれで良いのか、演奏をもっと聴かせないと駄目じゃないか

みたいな事で私はその度に苦笑いしてあった。

つうのも、要するに他のバンドはこーなのに君たちは何故そーなのか?

突き詰めるとそれだけの事で、

他の人達と違う事をする というのが表現における第一歩だのに、

面白い事を言う人が多いもんだ と苦笑ってきた。

他の人と違うから という理由での批判は、芸術の世界において何の意味も無い。

ががが、

兵庫県議 政務費不正疑惑の動画

http://www.youtube.com/watch?v=t3pZMA5275M

これを見て色々思った。

個性とは何なんだろうな 何なんだろうね と。


変なおっさんが変な声で歌う というコンセプトのニール・ヤングを最近聴いていて

良いなあ ずるいなあと思うっつうのは、

天然の強さっちゅうか、やりたい事をやりたい様にやっているだけに見えるからで

人間大概の場合、やりたい事とやれる事、やるべき事が全然違うっつうのがあって

沢尻エリカ鬼束ちひろ辻仁成はそれであの有り様なのだけども

ニール・ヤング狩野英孝両名の様な生き方、在り方に憧れる。


海を青く撮る というコンセプトの北野映画アウトレイジ」「アウトレイジビヨンド」を一昨日見て

岸部一徳の魅力に改めて触れ、やはり役者は声がすげえ大事だなあと思ったり、

そういう点で加瀬亮はSPECの時にも思ったのだけども、

声が基本的に賀来千香子なんだよなあと残念に思った。


流れ作業 がコンセプトの三池崇史監督「13人の刺客」を観て思ったのは、

松方弘樹だけ本物 という感じがあって、画面が弘樹を捉えると

一気に名奉行感、桜吹雪感、タトゥーをちら見してくる感が芽生え

改めて良い役者だなあと思った。


パケ見るだけでお腹いっぱい がコンセプトの「ラブ・アクチュアリー」を観て思ったのは、

やっぱりイギリス映画は音楽を非常に大事に扱っているなあという事で、

最後にあの曲をあの様に使うのは、完全に私を狙っている感じがあって

案の定号泣。てか、そら泣く。


やはりこうしてみると、コンセプトっつうのは骨子であって

コンセプトが無いままに走りだしても、しょうがねえなあと

今の私のコンセプト

ハゲ寸前 

これをどうにか、変なおっさんが可愛い曲を歌うくらいにまで持って行きてえなと

トム・クルーズ制作 がコンセプトの「エンバー 失われた光の物語」という地雷臭しかしない映画を

トム・クルーズが関わっているなら観なければ とこれから観て寝ます。