100%マジ本気

良い会話をしたいと切に願うのだけども、

良い会話もこれ将棋みたいなもんで、お互いで作り上げていくジェンガ

そこで私は、スミス好きのおっさんと月曜の昼からカフェに行く事になるのだけども

カフェ。良い。良いカフェを見つけたもんだ。

私にとって良いカフェとは、店員の姿が見えずしかし、呼べばすぐ来てくれて

人がいなく閑散としてあって、静かに音楽が鳴っている場所。

どうやらそうらしいなあと考えてみると、

家やんけ、部屋やんけ 自宅やんけ と思って、

なるほど インサイドアウトサイドというかリバーシブルというか、

人が嫌いなのかもしらんし、人に害を与えられる事与える事に臆病になっているセカンドバージンみたいなもの

そういう感じなのかもしらん。


最近も私は散々にのしてあって、

新しく入った白竜を知らないマキシマム・ザ・ホルモン好きの女子に、

そんなものを聴いているようでは駄目だ と言って、

スティーリー・ダンを貸すという英才教育を施しているのだけども、

さーせん まだ聴いてません と、2週連続で言われてあって、

全く最近の若い子は と言う気持ちが物凄く分かる。

下手をするとマキシマム・ザ・ホルモンを聴いているのに、漫☆画太郎を知らない可能性すらある。

まあ、少年ナイフを聴いているのに奈良美智を知らない人もいるだろうし

スーパーカーを聴いているのに田名網敬一を知らない人もいるだろうし

ウィーザーを聴いているアメリカ人のほとんどは歌川広重を知らないだろうし、

まあ別にそれはどうでも良いが、

ツェッペリンを聴いている人の9割はヒプノシスを知っているだろう事を併せて考えると

文化っつうのは、よりポイントでのみ消費されるようになったとみる事が出来るのかもしれない。


先日もアジカン好きの青年を散々に懲らしめたのであるが、

ボーカルの人がソロでライブをするとかで、観に行ってきたつって話を聞いたところ

4000円 頂戴された模様。

ライブ後に興奮をした様子の彼が、鼻歌と途中で入るハーモニカをふんたらふんたら歌い

SEでこの曲かかってたんすけど、誰の曲ですか なんてな事を聞きにやってきて

ボブ・ディランの「風に吹かれて」ではないか と言ったところ、どうやらそうらしく

若者。フリーホイーリンをレンタル。

ライブはこうだったあーだったと私に解説するも、

ライブがバンド編成だったと聞いた私は、頭が混乱。

バンドのボーカルがソロでライブ。

そのライブがバンド編成とかまじで意味分からん とその辺りから私は段々と我を失い

4000円もしたというティケット代の額に驚き、

じゃ、そそ、それは輸入盤で言ったら、よよ、4枚位買えるじゃん

つ、つ、つーことは

ビートルズラバー・ソウルリボルバー、サージェントペパー、マジカル・ミステリー・ツアーよりも

その4枚よりも、価値があるっていう事なんか

と独自の経済理論を展開。

彼も私の勢いに圧倒されて、

いや、そこまでの価値は無かったですけど!と強く弁明。

私は心の中で、

無いんかーい と思ったものの、

こういうファンがいてくれてアジカンの人は良いなあと思ったのでした。