珈琲をブラックで飲む理由

珈琲をブラックで飲む事が格好いい と思っている人があって、

珈琲をブラックで飲む事が格好いいと思っている人を格好悪いと思ってる人があって

私は今マンデリンの甘さと酸味を楽しみながら苦い思いでこれを書いている。


パフュームを考えてみて欲しい。

パフュームに能年玲奈が加入! みたいな事は、ファンの人から考えると有り得ないだろう事は想像に難くない。

あの3人だからこそ みたいな事もあれば、単純にダンスの技術的問題もあるだろう

珈琲も同じである。

おいしい豆を買ってきて、おいしい珈琲がはいって

植物性油と評判の擬似ミルクや、スーパーで売ってる安い上白糖を

せっかく美味しくはいった珈琲に入れるのは、

まさにお茶を濁す行為であって、当然ミルクを入れたいのであれば

良い牛乳をミルクパンで温める必要があるし、

砂糖を入れるのであれば、上質な徳島産の高級砂糖を入れたいのであって、

そういう諸々が一々面倒くさい。

ので、珈琲をブラックで飲むという行為は案外消極的行為であって

別に格好良いとか悪いとかそういう次元で選択されるものでは無いと思う。

が、

その辺のファスト珈琲屋さんで出される珈琲は

逆にミルクとか生クリームとかを入れないと美味しくなかったり

折角外で飲むのだからして、エスプレッソマシーンを使わせてやろう

とかそういう企みもあったりして、事情は混迷を極めていく。


良い豆をネルドリップで丁寧に淹れてまっせ みたいな店ではブラックで飲むのが一番良いのだろうし

こちらシアトル系でっせ みたいな店でわざわざドリップコーヒーを頼むのも地雷原を目隠しで歩くようなもので

そして、たぶんカッコつけブラック珈琲野郎として叩かれているのは、

シアトル系カフェーでブラックコーヒーを飲んでいる芋野郎の事で

こういう自意識の塊みたいなマックユーザーは、

恋愛商法でラッセンの絵でも買わされてろ と思うのだけども、

まあそんなイライラしないで珈琲でも飲んで落ち着こうぜ と、

マンデリン。勿論ブラック。職場もブラック。

睡眠不足で頭がふらつく。珈琲で復活。

そんな俺、格好いい。