とっておきの負け惜しみからのライブへの意気込み

全ての人を音楽で幸せにしたい

なんてな事で走りだしたものの、いまいち私の音楽が良い方向に理解されていかない

何故だ 殺すと殺伐としていた時期を乗り越えると、

なるほどなるほど、馬鹿には分かるまい

と音読する訳では無いものの、分かる人にしか分からないし

分かる人だけ分かればいいのさ ロッケンロールみたいな態度で鳴らすしかない場所というのがある事も理解して

苦い敗北の味を噛み締めて、

ペット・サウンズを今あなたに聴かせても理解出来ないのだろうし、

私の音楽を今あなたに聴かせ理解出来ずとも、痛くも痒くもござーせんと

虚勢を張って、ばーかばーかと言って帰宅してきた。


わたしのバンドは、元来ドラムがへろへろな上

わたしの歌もへろへろで正直、へろへろなままに走りだした。

ドラムはドラムを叩くために生まれてきた訳ではないし、

私もまた歌を歌う為に生まれてきた様には思えない。

私は出来る事ならベースを弾くのが性に合っているし、

ドラムの奴は、たぶんギターボーカルをやりたかった様に思うし、

ベースの人はたぶんヒッピーである。


メンバー全員が3人でやりたい事をやった場合、

私よりもさらにへろへろなギターボーカルと、

天才的ベーシストに、ヒッピーのベーシストという謎の3人編成になるのは明白で

まあ編成だけ見れば、

ギターボーカル、ベース、ベースと今まで無さそうでやっぱり無かった編成なので

目新しさ という点だけをとれば確かに人目を引く事は可能だったかもしれない。

私達は、人目を引く事を犠牲にして音楽的見地から

今この3人で出来る限りの事をしようず とあえて会議を開く事も無く、

消去法で今現在の形に至った。

へろへろなドラムは、マラソンで己の肉体を鍛錬し

走れるドラムへと生まれ変わったし、

私も年齢を重ね、

禿げそうで禿げない、でもちょっと禿げてるおじさんになったし、

ヒッピーのベーシストは、西尾維新好きのヒッピーのベーシストへと生まれ変わった。

私達は生まれながらに不完全な生命体である。

そして、ドラムの彼は次のライブで完璧を目指そうと私に発破をかけている。

不完全な人間達が不完全なバンドを組み完全なライブを目論でいる。

当然、不完全な計画でライブに望む事になるだろう。

きっとライブも完璧なものにはならないだろう。

しかし、完全燃焼なら出来る。

そう、アイフォーンならね。

という訳で、ライブでアイフォーンを使う事も真面目に検討している様で

私も高速バスでギターを運搬する事が困難な為に、

普段のギターよりも3倍は高価なフェンダーUSAという楽器を借りる事になった。

来たる6月16日、本物の日米同盟をお見せしようと思う。