汁なし担担麺と女と不機嫌と騒音のツケはプレミアム会員が払うべき

汁なし担担麺が絶品ですと言ったのは、何度か書いたが将棋好きのプレミアム会員の言葉で

今日、カツ屋に行ったところ満席だったのでそれならばと担々麺屋に行った。

私は将棋好きの彼、仮にここでは栗村(仮)としておくが

栗村は若いのにビートルズを愛しまたペット・サウンズを理解する有望な人間であり

頭の片隅で彼が言うのならば汁なし担担麺もまた旨いのであろうな と思っていた。

が。が。が。

先日その栗村と仲が良かった人間と彼の話になった際、

彼は何も食うものが無かった時、胡麻を口に含み麺つゆを流し込む事で

ある一定程度の満足感を得ていたという話を聞き、

おい 栗村!

と私は思ったのであった。そして、彼の味覚を信用する事は無理筋であるなと

そんな春の日を過ごしていた。


女とカツ屋に行き、結局担々麺を食べようとなるのだけども

担々麺の為に駐めた駐車場を経て、担々麺屋に向かう道中

女は「私はそういえば、ホルモンを食べたいのだった」と言った。

私は既に担々麺の口になっていたのだけれども、

そういった問題が起きた際、結局のところツケを払うのは私であるのだからし

私は、ではホルモン屋に行きませう と言ったのであるのだけれども

女という生き物は謝罪を迫り謝罪をさせたにも関わらず、

心がこもっていない みたいな事を平気で言う生き物なのであり、

私が心の底からホルモンを食べたいので無ければ、担々麺屋に行くという感じ雰囲気で

私は心の底からはホルモンを食べたいとは思わなかったので、結局担々麺屋に向かったのであるのだけども

これがそもそも私の悪手であった。


私は心の底からホルモンを食べたいと思うべきだった。


旨い担々麺があると行ったその店で、

女は餃子定食を頼んだ。


水をトータルで3杯飲んだ女は、

もうお腹一杯と言ってご飯を残した。


汁なし担担麺は、8割方油そばだった。


私は食事中終始、店内が何故こうも煩いのか色々と考えたが、

1,飲み屋街にある為に酔客が多い

2,天井が高い

3,テーブルをくっつけると最後の晩餐級の長テーブルになる

と3つの主な要因を考え、根本的には団体客を受け入れる事が可能な点

それがこの騒音の原因だと決定付けた。

店内は私のプロ級の耳で判別するに、平均105デシベルを超えてあって

段々に精神が衰弱、CIAの拷問レベルであり

微かに聞こえるBGMも私の耳ですら何が流れているのか判別不明。

何となくこのボーカルのエフェクト処理は

ELOかオジー・オズボーンオフスプリングなのだろうかとも思ったのだけども、

ある時一瞬聞こえた声と譜割りで、

あ、今CHARAが流れている!と気づいたので

たぶんELOもオジーオフスプリングも流れていなかったのだろう。

店から出ると案の定、私のお姫様はご機嫌が麗しくなく

いつまでも鳴り止まない耳鳴りに、風は冷たかった。