出会って4秒で合体ロボ

将棋電王戦の第三回が昨日で終わり今年も楽しい一月を過ごさせて頂いた。

改めて将棋と音楽の共通点を度々発見し、

音楽もそろそろ自動作曲マシーンなんてなものがメキメキと力を付けて、

その内プロの作曲家とロボットが戦うなんて事もあるだろう。

まあ、私の作曲の仕方も己をマシーンの様に扱う事で

多数のサンプルを得てその中から琴線に響く部分をピックアップするやり方、

通称 種蒔き&栗拾いに作曲のほとんどの時間を奪われている訳で

しかしながら、本来腕や技術が問われるのはその後のビルドアップの部分で

容易に良い栗が拾えたならこんなに便利な事は無いなあと思うのだけども、

結局マシーンはマシーン。かもめはかもめ。

何が良いか悪いか という判断において今の所人間はロボに優っている。

なので、たぶん今後はその良い悪いの評価を決める部分を数学的に置き換え

数値化し、いわゆる評価値をプロの感覚に近づける事が寛容。

ではその良い悪いの判断の基準をどこに求めるかというと、過去。

過去の多大な名曲をば解析し、共通点を炙り出し。

ってな所までを見通すと、将棋と全くおんなじやんけ。

という事で、人類は芸術の分野でも敗北する様な気がしないでも無い様な気がしてくるが否。

それを扱うのは、人人人で

初音ミク:VOCAL

明和電機:guitar,bass,drum

music&words:機械(ソニー

なんてなロボットバンドがあったとして、果たして人は感動するのだろうか。

最初は感動しても、結局は飽きるのではないかなと思う。


かつて、良い作詞家になるには病気、恋愛、貧乏を経験していないとダメだと言われていて

私はそんなもん糞くらえじゃあ とパンクにのめり込んだものだけども

歳を取ってみるとこれがなかなか馬鹿に出来ない重みがあって、

つーのも、歌い手ことインターネッツカラオケマンの歌が私の心に何一つ響かないのも

実のところ、この部分が大きい様に思えるからで

歌の歌い方一つとっても、様々に試行錯誤して堕落したり苦悩したりの結果であって

その上辺をトレースした所で、ほんでそれが何になるってんです?という感じで

つまるところ、ライブハウスによくあるメンボ

通称メンバー募集の張り紙における

全パート募集。当方ボーカル。完全プロ思考

みたいな実に浅い感じ、チャラい感じ、舐めてる感じを感じるのであって

人間は機械に感情移入出来ないっつうのも、全くその通りで

つっても、ファミコンドラクエ3で冒険の書が消えた時なんかは

ドラクエてめーぶっ殺す くらいの激しい感情が沸き起こったのだけども、

例え将棋で難解な局面において、PCが激しくファンを回転させているからといって

PC頑張れー!とはあんまり思わないのであって、

音楽は今のところロボットに負ける予定は未定と言って良いと思う。


電王戦最終戦タイムシフトで観る際、

14時間もある動画という時点で人間の勝利を期待したのだけども、

人間は残念ながら負けた。

しかし、内容は素晴らしかった。

素晴らしいと思える心があるうちは、人はまだ機械にとって変わられる事も無いだろう