部屋に有終の美を飾り眺め

一年を締めくくる今日、起きてから後散々だった。

まず、自転車に乗る際鍵を外しチェーンをサドルの下の部分に巻きつけ

それが走行中外れない様に再び鍵をするのだけども

あろう事か鍵が捩じ切れてしまった。ぐにゃり。

まあ、起きてしまった不幸に関しては

私は得意の無かった事にしてムーブを使用するのでダメージは最小で済むのであるがしかし、

仕事が終わり家に帰り、疲れた体で自転車を自室に運ぶのは億劫だし

チェーン代というのも馬鹿にならぬ。

といっても、私は根っからのポジテブシンキングで

ビデオレンタル屋のレジにある強力磁石を使えば、思いのほか簡単に

鍵の先っぽが出てくるんじゃねえかと考えて、なるようになると心をいたわった。

結果的に、強力磁石では鍵は出て来なかったものの

ボールペンの先っぽでほじくったら出てきたのでセーフであった。


そして休憩中私はいつもの如く、クロワッサンは旨いが珈琲はそうでもないカフェエに行き、

持参した本、これもローテーションが上手くいかずに

あろうことか大晦日に太宰の「人間失格」なんてな陰気なものを持っての休憩になるのだけども

存分に心と体を休めていた。

カフェラテーを半分程飲んだ所で喫煙所に入ってきた客があって、これが見た目は

いけてる感じの20代中頃の青年であったのだけども、

これがいけなかった。


ここの喫煙室では、本来使い終わった灰皿はトレイに載せるなりして

珈琲カップや皿なんかと一緒に然るべき場所に下げるべきなのであるが、

なぜだか未使用の灰皿があるべき場所に使用済みを置いて帰るアホが後を立たず、

店員も気が利く者とそうでない者があるのだろう

洗い場に灰皿が溜まらない事をイコール未使用の灰皿はまだ数に余裕があるはずだとの予断からか

結果、未使用の灰皿は一つも無く使用済みの灰皿だけがそこにある状態というのが

稀にあって、

といっても僕達は分別のある大人であるし、

使用済みのコップを使いまわすのは生理的に不快ではあるけども、

使用済みの灰皿を使い回す分には、それ程嫌悪感を抱かないのであって、

そういった客の善意もあって、ここの灰皿置き場は

使用済み、未使用が入り乱れて置かれているのが常であるのである。

が、

先程書いた青年であるが

頭がおかしいのか、虫の居所が悪かったのか、無分別・無配慮の犬畜生なのか判断はつかなかったが

使用済みの灰皿を振り回すかの如く取った為に、

辺りは灰が散乱。煙草の吸い殻も散らばり、

目の前にいた私自身には降りかからなかったものの、

カフェラテーを見ると、無残にも

あれ僕はココアパウダーをかけたっけ?という様な状況で、

まあ、当然自分が起こした惨劇。

ごめんなさいの一つもあろうかと思ったが、

彼は、使用済みの灰皿がそこにある事がムカつく

こうなったのも店の責任であり、私には一個も非がないみたいな顔で

喫煙室を出て、新しい灰皿を洗い場に取りに行くのであって

戻ってきても何のエクスキューズも無く、

むしろ盛大に音を立てソファに座る等して周囲を威嚇。

私は、はあ また気狂いに出くわしてもうたとカフェラテを見るのだけども

流石に灰をかぶったそれを飲む気にもならず、

もっと民度の高いカフェを探す必要性を痛感。

気狂いは死んで、もう輪廻はしてくれるなと、108つの鐘を聞いた。


そして、仕事が終わり私はコンビニにおいて

煙草2つと、鍋のスープ、水2リットルとプリングルスと同じサイズのチップスターを購入。

意気揚々と自転車で坂道を爆走していたのだけども

長い坂道を直角に曲がって、更に急な坂になったところで

ズザザザーン!と凄まじい音がし、コンビニ袋が爆発。

辺りに、煙草2つ、水2リットルとそして

チップスターは、筒から中身が飛び出るというアクロバティックな有り様で

私は、心の底から

なんて日だ! と絶叫。

2013年は最悪の締めくくり。

2014年は最悪の出だしとなったのでありました。