遅参致傷

何という錯誤か、16時という時間を私は見ているのにもかかわらず

脳内では完全に15時。

出勤は、17時 1時間の猶予がありんすよと


のうのうと私は煮干しで出汁をとり、

あろうことか更に鰹節も投入。

ダブル出汁でもって、ラーメンスープを作っていた。

醤油ダレは流石に自家製を熟成する暇が無かったので、

既成品の空気が入らないniceな醤油を使ったが

ラーメンの肝は、香油である と知っている私は

鶏油の制作を所望したがしかし時間も無いという事で、

焦がしネギの油の制作に着手。

この時、時計は16時30分。

麺を茹で、湯切りも「天空落とし」を決め、

盛り付け。

やはり、しっかりと出汁を取ると家で食うラーメンも悪く無いなと舌鼓を打ち

時計を見ると、16時40分。

16時40分。

ん? 16時っつうのは、17時の前の奴やな・・・

��(゚Д゚)ガーン

やばい。完全に遅刻だっ!!!!!!!


という訳で、

私は、優雅にラーメンを食っている場合ではなかった。

急いで風呂に飛び込み、華麗に髭を剃り残し

私は自転車に跨った。

頭の中では

かつて、んなアホな と思った京極夏彦の処女作

姑獲鳥の夏」を思い出しながら

私は、ペダルを漕いだのである。

勿論遅刻した。