MOCO’Sスタイルの職人性とダイナミズムの理由

朝にはモコズキッチンを見て、あまちゃんを見る。

良い流れ、心地良いリズム。

これはかつての、

学校へ行こう」からの「さんま御殿」からの「人気者で行こう」ばりの

黄金の火曜日の再来と言っても良い。

そして、もこみちである。


もこみちのスタイルを決定づけるのは、

調味料の打点の高さ、食材選別、オリーブオイルと世間では言われている。

しかし、私はスタイリッシュに決まったその振る舞いの中に表れる

職人

というやや泥臭いブルーズを感じる。


そこで注目したのは、彼の身長である。

WIKIで確認したところ186cmとある。大男だ。

この高身長は、相対的にキッチンの低さを浮かび上がらせる。

自然、もこみちも猫背になるのであるが

その際の対象物と顔面の距離。

ではご覧頂こう。

お分かり頂けただろうか。

そう、これは

棟方志功スタイルなのである。

ストイックに木を削りだすその姿勢は、

今もこみちに受け継がれている。

これが職人的な実直さ、誠実さを我々に与えるのだと私は思った。


そして、

調味料においては打点の高さばかりに目を奪われがちだが

同類の私には分かる。

打点が高いだけでは、こうもバカにされない。

人々が無意識にバカにしているのは、

この肘の上がり具合なのである。


隅々まで計算され尽くしたモコズスタイル。

フライパンを振る際は、対象物から顔を遠ざけ

大地に対して直立。その姿勢は余裕をも感じさせる。

しかし、時折見せる

肘上げ、顔面接近に計算は行き届いていない。

それもこれも、

もこみちの高身長が際立たせる。

肘が開く事によって、キッチンと肘の間に空いた大空間は

その打点の高さをより強調する。

通常高い位置にある頭部は、低いまな板に接近する事によって

より強烈に、「近い!」と思わせる。

もこみちの中に、高身長という自意識が無いからこその振る舞い。天然。

身長170cm程度の自分でも、キッチンは低いと感じるのに

もこみちは、どれだけそれを低く感じているのだろうか。


高い身長と低いキッチンの共演が、男の料理=ダイナミックという風潮に対して

ダイナミックに新たな価値を付加したと言えよう。

※3日から13日くらいまで帰省の為、お休みしまーすノシ