テニヌの話

連日のウインブルドンに手汗を握る日々。

テニスなんて興味ねえよダボがと思う人もいるかもしれんが、テニス面白いよ。

私がテニスを初めてテレビで見たのは、高校生の頃。

夜中になるととうほぐの青森では、テレビのほとんどが砂嵐

アブフレックスのCMを避けると自然、NHKに行き着くというのが決まっていて

ラブから始まり、ジュースに行き着くエロスなのか何なのかも分からぬままに

15点入り、30点入り、40点となった時には

そこは45点だろ と首をかしげながらも、

段々とルールが分かってくると実に良いリズムが感じられ

紳士のスポーツとはよく言ったもので、何となくゴルフに近いものを感じる。


サッカーなぞも紳士のスポーツと言われるが、ちゃんちゃら可笑しいというのは

審判の見えない所においては、シャツを引っ張ったり足を踏んだりと好き放題。

本当にお前らキリスト教徒なのかよ と疑いたくもなるが

しまいには、キリスト教徒がルール無視の手でゴールを決めた暁には

ゴッドハンドとか言う有様で、これには神様もオーマイガーってなもんで。


高いレベルのテニスになると何が面白いかというと

得点というのはどちらかがミスをしたから入るというのではないのだなあ という事で

これは日本代表の川島を見れば良く分かるが、

大概得点を入れられた際、川島は怒っている。

川島は何に怒っているのかと言うと、他人の私には想像でしか分からないが

いくつか考えてみると、

シュートを止められなかった自分に対する怒り

シュートコースを塞がないディフェンダーに対する怒り

ボールウォッチャーとなり、マークを外してしまったディフェンダーに対する怒り

自分一人だけユニフォームが違う事への戸惑い

人前でシュートを入れられた事への恥ずかしさを誤魔化す為の怒り

と様々あるが、基本的にはディフェンダーに対して怒っていて

これはつまり、ディフェンダーのミスがあって初めて得点が入る事が多いという事で

逆に言うと、ミスが無ければ得点は基本的には入らないものだろう。


ところがテニスの場合は、トッププロになってくると

ミスの少なさは当然勝敗を分けるのだけど、

今のは入れられてもしょうがねえな というシーンが何度もあり、

そういったショットに対しては、敵味方問わず拍手喝采であり

また、ベストショットに対してベストショットを返すシーンとなっては

最早笑うしかない。

そして、そういった笑える試合をしていたのはいつでも外人選手だったが

今年の錦織は非常に素晴らしく、観ていて楽しい。


ある競技が一定の成熟を迎えると、結局の所素質頼みになる傾向があって

パワーの持つパワーの暴力ってやっぱすげえな と言う感じがあるが

テニスでいうサーブだったり、ゴルフでいうドライバーだったりで

そのどれもが日本人には無いけれど、

故に私は錦織を応援している。

ちなみに、2ちゃんの実況CHで一緒に応援しようと思っても

半分くらいは球を渡してくれる女の子の容姿についての議論なので気をつけよう