機械VS人間

先日将棋の電王戦というコンピュータとプロ棋士が戦う試合があった。

現時点で、機械2勝 人間1勝となっている。

そしてそれは初めてプロ棋士がコンピュータに負けた試合になった。

3戦目はニコニコ動画タイムシフト再生が出来るので全部見た。

12時間かかった。

結論から言うと

コンピュータは強かった。

強い上に鮮やかで魅せるものがあった。

ただプロ棋士はプロ棋士に勝つ為に精進してきた人たちなので、

VS CPU という事になると、また違った戦略や戦術に長ける必要があるのじゃないかと感じ

それは例えば相手の力量の深さが読めない事が精神に影響を与える事であったり

時間の有効な使い方であったり

序盤の組立に関しても人を相手にするのとは別な戦術が必要なのかもしれない。

つまりは、対等の力を持っていると認め

全力でコンピュータを潰しにかかるくらいでないと非常に厳しい段階にある。

音楽においても、自動作曲マシーンは既に存在しているし

対コンピュータに対して優位性をずっと保てるだろうポイントはアレンジくらいしかない。

作曲で優位性を維持するには、メロディーを点で構成するのではなく

流れで捉えるしかなく

それは将棋のコンピュータが常に現在の盤面を点で評価し検討し

プロ棋士は大きな流れで勝負を捉えるという事と同じで

人の力の無さを嘆くというよりは、

機械の力の大きさに驚嘆する。

ある説によると、

コンピュータは2050年頃には知性を獲得し暴走する恐れがあるらしい。

怖い。

プロミュージシャンのプロという部分に意味が無くなったように

プロ棋士もそうなる日が来るのかもしれないが

自分に出来ない事をする人は尊敬に値するってのは個人的に変わらないので

電王戦 残り2戦 是非プロ棋士の維持と底力を見せて欲しいものです。

3戦目の船江恒平戦は、解説がハチワンダイバーの監修をしている鈴木先生で非常に楽しく分かりやすく解説しているのでオススメです。

12時間というボリュームですがね