君が代問題

君が代 は不思議な曲だ。

魔力があると言ってもいい。

君が代には指定されたコード進行が無い

これだけでも異常事態なのに、イントロも本来無いし終わり方も捻りがある。

西洋の音楽理論を学んだ人には絶対に作れない渋さがある。

つい最近、初音ミクを使った「千本桜」という曲を国歌にしろ というスレッドがにちゃんねるに立ち

非難が殺到した。

国歌を別の曲にする

それを前提にして考えた時、ではどういった曲ならそれに相応しいのだろうか。


君が代 否定論者の意見をざっと拾うと

楽しくない ハッピーじゃない 盛り上がれない

終わり方が変 歌いにくい 暗い 歌詞が駄目 現代的じゃない

概ねこんな感じだ。


私が思うのは、現在国歌が歌われるのはいつどこでかというもので

それは主に学校行事やスポーツの式典であろうから

むしろ厳粛さ というものこそが必要なんじゃないかという事で

否定論者の指摘するポイントは故に国歌に求める性質のものでは無いんじゃないかと思う訳だ。

つまり、卒業式で君が代を歌って厳粛な気持ちを作る事とは別に

卒業生を送る歌で存分にハッピーになって貰う事は今でも可能であるし、

サッカーの国際試合であっても君が代を歌った後に存分に翼をくださいを歌ったらええやん

てか既に住み分け出来てるやん そういう風に思うのである。

それにしても、君が代は陰鬱な気持ちにさせられるからもっと他に無いんか?

そういう意見はあるだろう。


たぶん「千本桜」を国歌に!と言った人は盲目的にその曲を愛しているので周りが見えていないが、

ではじゃあアメリカの国歌が

レディー・ガガの「ボーン・ディス・ウェイ」になります

そんな事になったらどう思うだろうか。

イギリスの国歌が

ビートルズの「ペニー・レーン」になるとしたらどうか。

それはまあそれで良いんじゃないかと思ってしまうビートルズ好きの私ではある。

しかし、国歌を既存曲に変える事は新たな利権の問題を生むし、じゃあ新しく作るかとなっても

今だと秋元康が謎のパワーで作詞をする事になって、作曲は大友良英あたりになるのが目に見えている。

最早、他の国がそうだからとか他の人がそうだからという理由には何の力も無い。

和服で侍が街を歩く国にしたったらええんや とすら思う。

そういう意味で、非常に個性的な君が代は日本的で面白いのじゃないかと思っております。

PS,尺が短いのと歌詞が少ないのもポイント高し