フェミニズムがなかなかうまくいかない原因
仙台では幸運な事に大阪ローカルのテレビプログラムがいくつか放送されていて、
その中には東京近辺では見る事の叶わなかった
やしきたかじん系プログラムが含まれる。
その中で田嶋陽子という豪の者はいつでも多対一の状況にあっても怯むことなく戦っている。
敵しかいないと分かっていながら毎度スタジオに足を運ぶ根性にも脱帽だが、
そのぶれる事の無い軸に関心させられる。
TVタックルで見たのがたぶん最初で、初放送が1989年という事であるから
20年以上頑張っていながら、世の中はそれ程変わっていないように私には見える。
では田嶋陽子の問題点はどこにあるのか?と考えると
私にはどうも仮想敵の設定に間違いがあるのではないかと思える。
彼女の敵は、
マッチョで権威的で威張り大声を張り上げ女性を下に見る男性
という様な、いわゆるステレオタイプな頑固親父の様な印象を受ける。
で、問題はそこにあって
田嶋陽子氏がテレビプログラムに出演する際の彼女の態度というのがまさに
マッチョで人の話を聞かず、自分の意見を押し付け男性を下に見る感じがあって
毒をもって毒を制するとはよく言ったもので、
視聴者にとっては、どちらも毒にしかなっていない。
男性にとってもいわゆる権威主義的なマッチョな男というのは敵だと言う人は多いように思うので
田嶋陽子氏はむしろそういった男性に支持されても良いようなものだけど
彼女自身がマッチョである為にそうはならない。
同様に女性から見ても、マッチョと極論が相まって支持し難い部分がある。
マッチョな男性にとっては当然敵な訳なので、
支持するとしたら、マッチョな女性以外にはいない気がする。
結局、敵とするものに自らが取って代わるだけの話であって
それでは第三者にとっては害悪が別の害悪に代わるだけの話なのでどっちでもいい
故に田嶋陽子式のフェミニズム運動は成功したとしても、その後男性側からの逆差別運動が起るのは必至であり
血で血を洗う戦いはいつまでも終わりを見せないのであった。
と洗濯物をたたみ彼女の帰りを待つ私は思うのであった。