キラキラネームについての考察

果たしてありか無しなのか一度考えてみたいキラキラネーム。

まず当事者側から考えてみると、

1,自分の子供は特別だ なので特別な名前を付けたい

2,みんなと一緒じゃ嫌だ なので人とは違う名前をつけたい

概ねこういった事情から付けられていると察する。


まずはっきりさせておくべき事柄として、

全ての事柄は批判の対象になり得るという事と

人間から悪意を無くす事は出来ないという事であって、

当然、名前がキラキラしているだけでいじられいじめられる事は必ず起こるし

いじめる方が悪い というのは自明の理としても、

じゃあみなさんは家に鍵をかけて出かけないのかい?という話で

警察の仕事の半分以上は防犯なんだよ という事を理解しないといけない。

そういう点から、キラキラネームを付けるというのは

防犯上好ましいとは言えないとは言えると思う。


しかし、かわいい子には旅をさせよという言葉や

ライオンは息子を谷底に突き落とす という言葉もある通り、

いやいやむしろ、キラキラネームは本人が乗り越えるハードルでっせという見方も可能ではある。

ただ、その論理でいくと

自分の子供にキラキラネームを付ける事自体が虐待と言われてもおかしくないので、これには当たらない。

当たらないけれど、キラキラネームが根本的に抱える闇はここにあると思う。


本人達は良かれと思ってつけている

ここまではいいとして、

名前を実際に使うのは我が子だと勘違いしてやいないだろうか?

名前というのは、自分を他人が他の他人とを区別する為に使うものであって

あくまでも使用者は他人である。

そして、その使用者から名前についてのクレームを受けるのは子供である。

個人的には、センスが悪いとかそういうのはどうでも良いと思う。

読めない事が問題だ。

そして、更なる問題は学習出来ないという事だ。

普通、世の中の多くの事はカテゴライズされパターン化され記憶し学習していけるが

事の発端が、「一緒の名前は嫌だ」という所から始まっている為に

名前 子供

その全てがレアケース。

太郎と書いてイチロウと読むなんてなトラップは当たり前として、

金星と書いてマーズ、海と書いてスカイ。

読める訳が無い。


子供の可能性は無限大である。

そしてその可能性は、一つ一つ選択され時間を経る事でどんどんとすり減っていく

この先、キラキラネームが増えていきその一件一件のインパクトは減少していくかもしれない。

しかし、キラキラネームという言葉が創られた以上

名前はこれから以降ずっと、

キラキラ OR NOT

という見られ方をする。

あらゆる場面で不便をするかもしれない。

その光り輝く名前を持った子達が、自分の名前を笑い話にしネタにして

爽やかに世の中に羽ばたいていく事を切に願っています。

まずは、観光地のおみやげにある名前のキーホルダーで

自分の名前がねーよという所からあれ?ってな疑問を抱くでしょうが

大丈夫、お兄さん達は応援しています。