毒舌についての考察

有吉は最近日和ったなんてな風に言われる不況の現代

皆様いかがお過ごしでしょうか。

毒舌というものの理解不足から前述の有吉日和った説が浮上する訳ですが、

毒舌というのはWIKIPEDIAにもある通り、

暴言、誹謗中傷、空気の読めていない発言と混同されがちです。


「あいつは自分より偉い人・権力者には毒舌を吐かないから駄目だ」

こういった意見は毒舌を理解していないばかりか、毒というものの理解不足でもあります。

生物が持つ毒というのは、

1,身を守る為

2,獲物を捕える為

この2つの理由で存在していますが、これは我々人間の毒舌についても同様です。

1,生活の糧の為

2,笑いを生む為


ですから、自分の身を危険に晒すような毒舌は最早暴言であって

毒舌をするからには、干されても良いだとか圧力がかかっても良いだとか

そういった自暴自棄な精神で毒舌を発しているのでは、

ただただ危険な人になってしまいます。


有吉弘行という人物の毒舌は、テレビを観ている側からの毒舌という特徴があって

現場にいても、あくまでもブラウン管の向こう側からの意見に徹している様に感じます。

これは7年間というブランクの間、テレビを見まくった結果であると考えられ

ナンシー関的な洞察眼があると言って良いと思います。

基本的には、対象者の自意識と世間との認識のズレを正確に捉えて射抜くスタイルであり

ただ闇雲に悪意を撒き散らしている訳では無いというのは、ご承知の通りです。


個人的に、今現在 最もキツイ毒舌を発揮しているのは

おぎやはぎ小木博明ブラックマヨネーズ吉田だと思っています。

小木の場合は、サブカルにも精通しているのが垣間見え非常にリア充的な物の見方をしていて

対象に対して、自分の感性をそのままぶつける様子が度々見られます。

これは自分の価値観に対して、知識の裏付けが絶対的な自信として現れていると見る事が出来、

非常に鋭利な言葉となって相手に突き刺さります。

基本的に、批評性や洞察が感じられず生理的な感覚に由来しますし、

笑いを求めた結果毒舌を吐くというものでも無い為、鋭く対象者をえぐりますが

喋り方に棘が全く無いので、何故か暴言にも誹謗中傷にもならず成立しています。


ブラマヨ吉田の毒舌は、基本的には彼の独自のフィルターを通して発せられるものが多く

特に女性に対しては、

やれる OR やれない で見ている節があって

ある意味では中学生時点での精力を持ったまま芸能界にいるようなそんな雰囲気があります。

ですので、基本的には自分の妄想をストレートに相手にぶつける事で

対象者を男性目線からえぐります。

有吉がブラウン管を通して対象者を見るように、

吉田はエロ本を通して相手を見ていると思われます。

そして基本的には彼の想像だけで毒舌を発するので、誹謗中傷すれすれですが

横にいる小杉が中和する作用を持っているので、どうにか毒舌の範疇に収まっています。


普段私たちが日常で毒舌を発揮する場合、

覚えておくべき点は、ただ1つ。

私達には、楽屋裏が無いという事です。


反町