バンド・オブ・ブラザースとパシフィックを観て

何回もブログを書いては消しをしたのはこれ、

日々戦争映画を観ていたからなんだね っつうのは、

どうしてもメッセージ性みたいなもんが払拭出来なかったり、

他にも全然関係ない事書こうとしても、頭の中が戦争で一杯なんですね。

私というのはどうも戦争に心が惹かれてしまう。

ブログのタイトルにもある様に、8と9の日に生まれたばっかりに

誕生日の朝は慰霊祭の様子を観る事から始まってきた。

これから、

戦争を体験した人がいない世界を私たちは生きていく訳ですが

戦争というものを体験していないからこそ、その実態を見誤りたく無いという情熱があって

たくさんの戦争映画を観てきました。

バンド・オブ・ブラザース、パシフィックをこの10日間で全部観た訳ですが

TVドラマだからこそ出来る事があるんだなと感じました。


バンド・オブ・ブラザースでは特に、

落下傘部隊の映像が非現実的で幻想的で美しく、

また衛生兵の視点から描かれる戦争は絶望そのものでした。

衛生兵を知らない人に説明すると、

衛生兵とは、戦場で傷ついた人の手当をする人です。

彼らは、どの部隊にも必ずいる訳ですが

最前線の部隊だと悲惨な訳ですね。

戦争で受ける傷と聞くと、スナイパーによる狙撃とか空爆とかがイメージされますが

実際はそのほとんどが流れ弾なんですね。

その流れ弾に当たった人の手当をする訳ですから、

自分もいつその弾に当たるか分からない。

武器も持たず最前線に立つのも恐怖でしょうし、補給路が絶たれると

包帯も薬も無い中、どうにか負傷者の救護に務める訳ですが

それを確保する為に色々な部隊をたらい回しにされたり、余ったモルヒネを譲ってもらったりする訳です。

そういうものに焦点を当てた戦争映画は観た事が無かったので、

非常に勉強になりました。


また、アメリカ側から見た戦争のほとんどが

攻城戦なのも見逃せません。

ある拠点を持った敵側から陣地を奪う事 それが彼らの使命のほとんどです。

これはゲームなんだ

そういうセリフが印象的でしたが、本当にそうで

ある意味では、リセットの無いファイアーエムブレムをやるようなもので、

拠点はスナイパーと機関銃がセットされ、迫撃砲まで飛んでくる中

少しずつ前進し、奪回の機会を伺う訳です。


また今回新たに思いましたが、

味方に殺される兵士がすごく多い。

夜に誰にも言わずトイレに行くとまず殺されます。


銃の暴発で死ぬ兵士もいます。

頭がおかしくなって暴れる兵士も殺されます。

味方の迫撃砲が後ろから自分達目掛けて飛んできて死にます。

車の事故で死にます。


バンド・オブ・ブラザースはヨーロッパでの戦いで、特に冬の過酷さが印象的でしたが

パシフィックは太平洋、フィリピン、マレーシア辺りから沖縄、硫黄島が描かれ多くがジャングルの過酷さです。

冬の戦は過酷だと学び、いやいや夏のジャングルも酷いと考える。


ただとても強く感じたのは、

戦争に纏わる全てを否定的に描いてる訳ではなくて、

戦場で培われた友情や、人情も当然あって

そういった所が胸に突き刺さりました。


戦争というものを少しでも理解したいなら、このドラマは観ておかないとまずいと思いました。

次回はきっとふざけたブログが書けると思います。