10,0000万年後の安全を観て

去年は原発がお漏らしした後、仕事をほっぽって東京に逃げた。

昨日「救命病棟24時」の3シーズン目のを第8話まで観た。

3シーズンは東京直下地震をテーマにしていて、かなり先取り感がある内容であった。

そこでも仕事を投げ出していく医者はあって、やはり空気が悪くなったりしていた。

私は幸運にも、多少の嫌味はあったものの

逃げやがってこの野郎 というよりも、

やっと来てくれましたね という空気で迎えて頂けて、

本当にありがたいものであった。

東京に逃げている間は、常に2ちゃん他のインターネッツで情報を収集し

現在の状況を把握する事に務めた。

ネットの中でも安全派・危険派が争いをしていてどちらの言い分が正しいのかは

原子力発電の仕組みそのものを理解していないと判断が下せなかった。

国が嘘をついているという確信は当時無かったものの、

何かを隠しているという事は容易に推測できたし

メルトダウンしているのは素人の私の目にも明らかだった。

これからの原発問題を考える上での重要な点は、

果たして経済の問題を上位に置いての議論なのだろうか。

安定的な電力が無ければ工場等の産業がダメージを受け

やがて日本からそういった企業は出ていくだろうと言われている。

しかし議論さえされないが、最終処分の問題はずっとある。

ゴミ捨場が無いのに、ゴミを作り出していくという問題に対する解答は無いままだ。

原発は最初の段階で、未来ではどうにかなっているだろう という甘い目論見の上でスタートを切ってしまった。

原発では、ゴミを再処理する事によってゴミが新たなエネルギーになって

永久にそのサイクルが続くというメリットがあったが

そのゴミをリサイクルして動かす高速増殖炉は、世界のどこの国でもまだ成功していない技術であって

それが実用段階になるまでは、そのゴミは他国に買い取って貰う事になる。

10,0000万年後の安全 では、その最終処分地の様子が良く分かる。

キリストが生まれてまだ2000年しか経っておらず、

ほんの少しの時間を遡るだけで2度も世界大戦があった人類である。

10,0000年という長い時間、何事も無く安定的に物を保存するという事が

果たして可能であるのか誰にも分からない。

その誰にも分からない事を、他国に押し付けて

原発は動いていく。


去年から鼻をかむ度に鼻から血が出ている。

粘膜が弱くなっているのか、ストレスなのか

はたしてそれは私には分からない。