パブロフの大型犬

私は胃下垂である。日々これ下痢。日常。

つうと太らなくて良いねなんてな事を言う輩がいるが、はて次のことを聞いてもそう思えるだろうか。

私がトイレに行くタイミングはかつて、寝起きと食後であった。

朝起きるとまずメガネを探し、次いでタバコに火をつける。

これは高校生の時からの悪習である。

話は変わって皆さんはパブロフの犬という話を知っているだろうか?

パブロフが行なった実験は、以下のようなものである。
1 イヌにメトロノーム(ベル・ホイッスル・手拍子・足踏みと言う説もある)を聞かせる。

2 イヌにえさを与える。イヌはえさを食べながら唾液を出す。

3 これを繰り返す。(上記の二つのプロセスを条件付けという)

4 すると、イヌはメトロノームの音を聞いただけで、唾液を出すようになる。

WIKIにあるように、後天的に獲得される反射の事である。

私は小学校の頃から朝にはブラックコーヒーを飲む習慣がある。

そして高校の時にはそれにタバコが加わった。

小学校の時は、たぶんコーヒーが原因で下痢をしていたものと思われる。

それがある時気づいたら、コーヒーを飲まない日も下痢をしていた。

これは下痢をする前には必ずタバコを吸っていた事から、

タバコを吸う→下痢をする

という反射が形成されていた為と思われる。

そして、

月日は流れタバコを切らしている時も下痢だった時があって

私は色々考えた末、朝方に下痢するという反射を獲得したのかと思った。

しかし夜勤の仕事を始めた時に、夕方の寝起きにも下痢をする事があって

寝起き→下痢 という反射を獲得したのだと推察した。

けれども、よくよく考えると寝起きにまずする事はといえば

メガネを探し、メガネを装着する事であるので

メガネを装着→下痢 という反射を獲得した可能性も捨てきれなかった。

それから、一日の内に下痢をする回数が増えたのと時を同じくして

トイレにいる時間がひどく無駄に感じられた私は、トイレで読書をする習慣を構築した。

そうすると今度は、ただ読書をしているだけで便意を感じるようになった。

しかし、よくよく考えると

私は読書中にもタバコを吸うのであるからして、その時はタバコが下痢を呼んでくるものと考えていた。

時はさらに流れ、

ここ三年前程から私は手を洗う習慣を獲得した。

帰宅するとまず手を洗い、食事の前にも手を洗い、トイレに行く前にも手を洗う。

そういう日々が続いた折、帰宅後に便意を催す事があった。

帰宅後にまず私は手を洗い、それからタバコに火をつける。

これもタバコが便意を呼んでいるのだと思う事にした。


最近、一日の内の起きている時間の半分トイレで過ごしている。

寝起きにトイレ。トイレの打ち上げとしてタバコを吸うとトイレ。

朝食の時にコーヒーを入れていると便意

食後にトイレ。

朝の気怠い時間に読書をするとまた便意

タバコを買いに外に出て戻って手を洗うとトイレ。

昼寝をした寝起きにトイレ。

昼食の際のコーヒーを入れている時に便意

食後にトイレ。

書いていくと本当にきりがない。

そうやって一日の内に何度もトイレに行っていると、

トイレに行く前の状態も多様化してくる。

ネットをしている時の便意、テレビを見ている時の便意

最近では部屋の掃除や洗濯も率先してやっているので、その合間の便意

最早便意が次の便意を呼び込む状態。

何をしても、全てがトイレに帰結していく。

最近、

トイレに行くと読書がしたくなり、トイレに行くとタバコを吸いたくなるという逆パブロフの犬状態もあって

最早、トイレを中心に私の生活があるのである。

合掌