映画を観る事

バタリアンをガチのホラーだと思って恐怖し

里見八犬伝をこの世界のどこかで起きているドキュメンタリーとして恐怖した少年を経て

ざんばらざんばらと映画を観て、そして様々な音楽を聴き思うのは、

名作に対して鋭くアンテナを立てていると、まあ観なくてもその作品の良し悪しが9割分かるようになる訳で

その証拠に宇多丸先生の年間ワースト級映画のほとんどを私は観ていない。

そらそうだ。

しかしそれではいけないと思って、「ハンサムスーツ」を観てみたところ

開始1分から糞映画の匂いが充満。

2分経過時点で具合が悪くなり、薄ら寒い演出の数々に5分で断念した。

塚地演じる主人公、名前も覚えていないが定食屋の店長の癖が鼻をほじる事。

定食屋の開店に行列。しかも全員男。

客全員が「今日も旨い」とセリフを合わせる。

北川景子が「バイトの面接に来た」と店全体に言うところからして、

そういうのは普通店員を探して、

「おもての張り紙を見たんですけど…」みたいに言うのが普通じゃないのか。

と思っていたら、客が採用とか言い出し

ハエが塚地の鼻に入ってくしゃみ。

飲食店であるにもかかわらず、くしゃみをする際手で口元を押さえるでもなく

北川景子に向かって盛大な顔面シャワー。

そんな衛生観念の定食屋に行列が出来る訳がねえ。

と5分見ただけでもう生理的に無理。死ぬ。

宇多丸はすげえ と思った。

ただのハゲじゃねえ。ただのグラサンじゃねえ。ただの松山千春じゃねえ。

こんなもんを1800円払って2時間観させられるとか、なんの拷問か。

私も興味の無い音楽の批評でもしてみようかと

姿勢を正しくした次第でございます。

私に「カンフーくん」「少林少女」「ツナグ」「セカンドヴァージン」を観る事は出来るのだろうか

ちょっと前に「ジェットストリーム」というアルバトロス配給の映画を観たのだけども

B級映画というものの観方を知ったばかりである。

B級映画はたぶん予算の使い方を色々考えながら観ると楽しい。

しかし「ハンサムスーツ」はやばい。

私には無理だった