メッセージの無いアジテーター
死んだ。
と、このような事があるようにメッセージというのは時に人の人生を左右しかねない刃物で
しかしながらCDを買うのは若者であり、若者は青臭いメッセージが大好きで
故に私も頑張ろう東北の気持ちを込めて歌を歌ってみた。
歌ってみて思ったのは、東北は大きい県が集まっているなあという事で
その昔仙台から青森という距離を一般道で度々往復していて思ったのは、
岩手県の縦の長さについてであり、岩手県一つとってもその大きさは半端無い。
その半端無いものを含む東北に対して私が頑張ろうというのは、
どの地点、どのポジションからの言葉なのか。
いやお前が頑張れよ と岩手に言われた気がしたのだけども、
メッセージが無ければCDは売れない。
私は喉を枯らしながら岩手頑張れ、山形も頑張れ
福島はもっと頑張れ とエールを送って
そうこうしていると、段々私の頑張りが福島に押され始めてきて
俺頑張れ 俺もっと頑張れ と俺が頑張って
徐々に俺が頑張り出してくると、今度は福島が途端に元気を無くしはじめて
俺頑張れ、福島も頑張れ、俺も頑張れ、山形も頑張れ
と右に左にエールを送っていると
次第次第に三三七拍子的なグルーブになっていき
私は今ここに録音がほとんど終わった事を報告します
床屋で例えると髪を切って一旦シャンプーした後くらいの感じだと思います。