適材適所という罠

よく頭の中で音楽が鳴る みたいな事を言って、

なので一本道で完成までこぎつけますねん という事で人をけむにまいて、

三遊亭好楽みたいな顔をする人があるが、はっきり言って糞だと思う。

結果出来上がったものが誰にも聴いた事の無いような素晴らしいものであれば、素敵やんという話だけども

要するにアレンジメントという作業は、様々な選択肢を駆使して解くパズルのようなもので

頭の中で鳴っているものを組み合わせたところで、斬新なものになる事はあまりなく

どの楽器でどのフレーズをどのタイミングでどの様に配置していくかが全てながら、

ギターを足した結果、ドラムと調和せず

じゃあギターのフレーズか音色が悪いかというと、ギターは完璧な状態で

しょうがねえなと言ってドラムを最初からやり直すなんてのは茶飯事で、

ドラムを録り直した結果今度はベースとドラムが調和せず、

しょうがねえ ベースを録り直すかと言って録り直した結果、

どんな魔法が働いたのか、今度はさっきまで完璧だったギターが調和しない

なんてな無限地獄に迷い混むなんてな事で、

最早暴走列車のような猪突猛進で日々あーだこーだしている。

そしてやっと見えてきたゴール。

コーラスがちょっと盛り上がりに欠けるなんてな事で、

私は試行錯誤に試行錯誤を重ねる日々を過ごしている。

しかしながら偏にコーラスと言っても、

アーアーアー系から始まり、

バーバーバー系、パパパ系、パンパンパン系、バッバシュビドゥバ系

ナナナ系、ウーウー系(高音)、ウーッハーッ系、OiOi系、

うぉーうぉー系、Tit tit系、ふわ↑ふわ↑系、はいはいはいはい系

あそーれ系(吉幾三系)、あーよいしょ系(吉幾三

とそれはそれは様々で私は上記のこれは絶対に嵌まらないであろうものも試し、

最終的にワンダフォー系(デビッド・ボウイ)までやってみて、(動画後半)

どうやらコーラスで盛り上がりを演出する事は無理だと判断。

自分の曲ながら唐突にコーラスで

ワンダフォー が鳴り響く様に、涙が浮かび

果たして私は何をしているのだろう と外はもう春の匂いで。