バンドとは何か

バンドとは音楽を作る為、演奏する為に集まった集団だと思われがちであるが

私にとってバンドとは、カラオケやボーリングに近い娯楽なのかもしれない。

友達がそこにいて、退屈していて、自分は曲が書ける

んじゃいっちょライブやりまっか となるのは極々自然の成り行きであって

録音であんだけ隅々にまで気を配るのに、バンドメンバーの演奏には無頓着っつうのは

見る人が見たら一貫性が無い様に感じるだろうが否。

音楽性だけを求めたら、今のメンバーと一緒に長い時間バンドなんかやりはしませんっつうと

大きな誤解を生みそうだけども、

バンド活動の8割は、お茶会とダベリングにあるのであって

詰まらない奴と一緒にいたら、詰まらないし

音楽を幅広く聴く人間じゃないと私を受け止めきれず、

まあ 張り詰めた緊張感で音を作り上げるなんてな事も、

はっきり言ってアホみたいに労力が掛かり過ぎるという現実的側面もあり、

つうのも、マイブラが張り切ってアルバムを作って会社を潰しかけたとか

スティーリー・ダンがアホみたいにお金を使って録音している なんてなレベルでの作り込みは

簡単に言うとコスパが悪い訳で、

そら、天才の一点突破にかけるしかねえ みたいな事になる訳で、

そういう意味で私のバンドは、ダベリングに特化した稀有なバンドだと思う。

実情としては、

友達が集まってたまにライブをやったりする人達

それが girl であり、

私は、私が作りたい曲だけを作るだけの人であり

世の中に対しては、お前ら俺もゴッホにする気か 正気か 止めろ とは思うものの

しょうがねえ 半径3mをとりあえず幸せにしていくしかねえ つって、

今日も今日とて、スタートレックを鑑賞している。


以前にも書いたやも知れぬが、

個性とは、あれをやった これをやった なんつう事で発揮するものではなしに、

あれをやらず これもやらず なんてな総体でぼんやり浮かぶものであって、

例えば私の書く詞であれば、

熟語を極力使わず、英語も基本カタカナ英語しか使わず、

僕が 私が という様な「が」という言葉を極力避けたり、

小さい「っ」を多用してリズムを組む様にしたり、

そういった事で何とか世界を成立させようと四苦八苦する訳で、

そういった私の作家性とでも言うべきものを、完全に認めて貰いつつ

常にドラムのアフロ氏、ベースのキューバ人には馬鹿にされていて

私にはそれが実に良い塩梅で稀有な事よなあと思う。

ライブが終わって、6人で駅に向かう途中

2 2 2 のフォーメーションで歩けば良いものを、

何故、

2 3 1 というフォーメーションが出来上がるのか。

私には全く理解出来ないが、

ギターボーカル、作詞作曲、バンドリーダー、年上、MVPの私は

何故か誰の会話にも混ざる事が出来ず、最後尾を一人付いていくのであって

君たちのそういうところ、

主に私を敬わないところが私には面白いのかもしれない。


それが私のバンドです。