6月17日 上野動物園

17日の23時のバスで帰るという事で、ほとんど1日フリー。

一日を経て肉体の疲労は物凄く感じるものの、私とアフロ氏は上野動物園に向かった

私のツイッター名は パンダの上を歩く人 であるのに、パンダを一度も拝んだ事が無いのはパンダに失礼であって

私はパンダの他にも、ライオンや虎なんかも見た記憶が無い様な気がするので

結構楽しみに動物園に向かった。


上野動物園の案内図を見ると、いきなりパンダがかましてくるっつうのは

上野の気合が感じられ好ましかった。


パンダ様がいらっしゃる宮殿の前は、流石1億円プレーヤーというべきか

人だかりが既にあって私の気持ちは昂った。

パンダ様の第一印象は、

きたねえな というものだった。

地べたに座っているからか、物凄くケツが茶色い上に

基本的にケツしか見せてくれないっつうのはいかがなものか。

もっと身奇麗に出来ないのか。

笹でも食ってろ ノロマが

と心の中で毒づき私達はパンダの宮殿をすぐに後にした。


次に向かったのは、フクロウ・ワシのコーナーで

地味ながら私はとても良いと思った。

大きな鳥がそこにいる っつうのはいかにも非日常であり

でかいは正義 というのを確認した。

それを思うと、後に控える地上最強と噂されるカバに期待が膨らんだ。


鳥のコーナーを抜けると、待ってましたのライオンさん。

言うても百獣の王ですから。っつうことは、動物園の王様ですから。

そりゃもう映画の最初で良く見るライオンを頭の中にイメージしておりますわな。

広い檻の中、まずお目見えするのがメスライオン。

どこかなどこかなー タテガミさんはどこかなー

お、あっちにいるのは んーと、はいはいメスライオンね。

どこかなどこかなー

んーと、あれ まじで? オスライオンいねえの? まじで? いいの?

メスライオン2頭で、ライオンつって まじでそれでいいの?

もう隣の虎行っちゃうよ つって、即効虎に移動。


虎は良いね。

なんたって、メスとオスの違いがよう分からん。

スズメバチが心底怖い私は、もう虎柄がたまらなく怖くて怖くて良い。

虎はイメージ通りに良かった。


ゴリラはいなかった。


象は距離が遠かった。


ホッキョクグマは背が大きかった。


段々と消化試合の様相を呈してきた動物園で、私達の心を掴んだのはアザラシだった。

流石アザラシというべきか。

アザラシさんは、私達の目の前を上下反転して幾度も通ってくれた。

そのサービス精神。そのテクスチャー。

ずーっと見てられる。ずーっとそこにいたかった。

が、閉園時間がなかなかに迫ってあって私達は先を急いだ。


バクは動かなかった。

カピバラはいなかった。

馬が通るので少々お待ちくださーい と言われ、馬が目の前を通っていった。


フラミンゴの中に一人面白い奴がいて、ずっと見ていられた。

それを抜けると、コビトカバ・カバ・サイ・キリンである。

コビトカバはお呼びじゃない。

カバの本質はでかさにあるのだ。

さあ、私を圧倒してくれ。


はやる気持ちで向かうと、

カバの待つ宮殿にカバはいなかった。

まじかよ カバいねーのかよ ふざけんなよ と荒ぶる私の気持ちを、

コビトカバは逆撫でした。

コビトカバはしっかりいた。コビトカバが確認出来たので、実はカバもいるんじゃないかと

カバの宮殿の前に行くと、水中を泳ぐカバのモニターがあって

もしやライブ映像か?と思ったが、目茶目茶録画であり

もしや水中か?と思ったら、まじでいた。

水中に奴はいた。

3分程は我慢しただろうか。

あいつは魚なのか何なのか、全然上がってきやがらない。

呼吸は?呼吸はどこいった?

水中のカバは、ただの黒い影でありその大きさは結局のところ私の想像力で補われるのであって

それで済むのであれば、実地にこんな場所には来ないのであって

仕方がないので、コビトカバを見て

これの2倍か3倍くらいかな と想像を膨らませるも、

その行為自体、動物園でやるべきものと思えず

私は悲しい気持ちでサイのいる宮殿に向かった。


サイは良かった。

サイはちゃんと大きくて良かった。

キリンも長くて良かった。

オカピとかいう謎の有名人はあまり琴線に触れなかった。

爬虫類館でひと通りくすぶって、我々は動物園を後にした。


パンダ、ライオン、カバ に関して私はリベンジを誓い

その後西郷隆盛像の前で写真を撮り、靴を買って東京を後にした。

良い靴が買えて本当に良かった。