緊張する人に緊張を解く方法を教えてしんぜよう

私はライブで緊張した事が無い。

っつうと、まーた誇大広告が始まったと思う人がいるかもしれないが

でもバイトの面接では少し緊張するのだから、プラマイゼロっすよと言いたい。

というか、ライブで緊張しなさ過ぎて

緊張感の無いライブをするな 客を舐めてるのかと言われた事がある位、

ステージ上でリラックスしている。くつろいでいる。


人は緊張すると、ハートビートがファストビートになるのであって

心臓が自分を急かす。しかし、これが良くない。

では何故緊張するかと言うと、自分を良く見せたいと思うからであり

これは突き詰めれば、普段の行いが悪いからだと言える。

言えるのだけども、いざという場面で普段の行いについて言及されても

皆さんは困るし、怒ると思う。

そして怒るとまたハートビートがファストビートになるので、さらに緊張は高まって

やばい吐きそう という所まで追い込まれるかもしれない。


では何故私はステージ上で緊張しないかというと、

家でもの凄い練習をして、家でもの凄い音楽と格闘しているからであり、

家以外で音楽と戦うのはもう懲り懲り。仲良くしようぜと思っているからで

よく控室でギターを弾いている人がいるが

ここで言いたいのは、家でやれ という事であり、

控室ギター、リハーサルチョッパーは

店が開いてから出汁を取るラーメン屋みたいなもので、本当に格好悪い。


つまり私は家にいるのと全く同じ様にステージ上でも音楽とあって、

ライブとは、私にとって音楽との仲直りみたいなもので

普段の私の音楽との付き合いがそこには自然と溢れでているはずで

むしろ 溢れ出ろと念じている。小林稔侍。


まあ、結論から言うと家は落ち着くよね という話であり

そして家の中で最も落ち着くのはどこか?

それはベッドである。


かつて、音楽の授業で音楽記号を習ったと思うのだけども、

はぁ? 意味わかんねーよ 殺す と思った事は無いだろうか。


アダージオ         落ち着いてゆっくり

アクセント         強く


この程度なら理解出来るのだけども、


アフェッツオーソ     愛情をこめて

ブリランテ         光り輝いて

エストーソ         荘厳に


こうなるともういけない。訳が分からないよ。

本来であれば、心をアダージョにするだけでハートビートもゆっくりになるのだけども

それすらも本人の主観であって、

緊張した本人が、落ち着いてゆっくりと念じたところで

いつもより落ち着かず、いつもより早いのは目に見えている。

手のひらに人の文字を3回書くってな旧来の方法もあるにはあるのだけども、

それが自分のものになっていれば良いのだけども、

結局は他人の作り出したルーティーンであって、

幼少の頃から緊張した時は、手のひらに人を書いてきた人には効果があるのだろうけども、

いきなりそれを試してみた所で、それは言わば奥の手であって

「俺は手の平に人の文字を書く所まで緊張している」と自己暗示をかけてしまい

逆に精神的に追い込まれてしまった、なんてな事になり易い。

そこで、パラマウントなんですな。

ふと、パラマウントのCMを口ずさんでしまうというのは人生に良くある場面なんだけれども

その時のBPMが全く同じだなあと気づいたのは先週。

パーラーマーウントー

パラマウント

あの曲には不思議な魔力があって、心を落ち着かせてあの曲を口ずさむと

不思議とゆったりとしたビートで、洗いたてのシーツが風に舞い

小鳥がさえずり、空には雲が無い光景が現れるのであって

その証拠に、

パラマウント 〜パンクバージョン〜 だとか、

パラマウント 〜テクノリミックス〜 だとか、

ビートを早くしてカバーしてみたというのが無い。

このカバー全盛の時代にである。

つまり、パラマウントにはパラマウントに則った適した早さがあると

我々は魂の奥底で理解しているのであって、

緊張した人は、パラマウントを歌えば良いと思うよ。

その際は、頭にベッドを思い浮かべて

両手を広げるとよりパラマウント感、充足感が得られるからもっと良いと思うよ