吹越満の同時代性と演劇臭の途中報告
常に威光を放つ本物がいる。
それが吹越満であり、
全国の青森出身者に朝のホームシックを送り届ける使者である。
私が彼を彼と認識したのは、ドラマ「殴る女」の事で
その時からテレビ的では無い何かを感じ取っていた。
私はその根拠を青森出身に求め、そうして月日は流れていった。
今、テレビCMで見る彼は
本当に現存するのかこの人は という違和感を私に与え、
同時代に生きているのだけど、どうにもそれが信じられない
例えば、
アウンサンスーチーさん、ダライラマ法王、さかなくん等と同様に
それはどこか別の世界の物語の様なそういった感覚を与える。
そう思って彼を眺めていると、どうやら原因が分かってきた。
私が注目したいのは、ほぺたである。
並べると良く分かるが、
80年代後半〜90年台前半に頻繁に見られた、
ほぺたがげっそりの系譜に見事合致するのである。
そして、このほぺたの所為で
音楽崩れ臭さを醸し、疲労感・空腹感も相まって
現在の非同時代性吹越グルーブが形成されているのだと見ることが出来る。
また、何故だか感じる演劇臭さは、
毎年単独ライブを開催するくらい舞台に立つ人なので
たぶんそういった所から香ってくるのだと思う。
8と9は吹越満を応援しています。