ビートルズ入門について

過日、NAVERまとめを拝見し目眩。

というのも、入門の10曲というのは理解出来たがそれがPART10まであったのであって

100曲も順繰り聴いていったなら、そらもう入門どころか立派なビートルズファンであって

入門するのも楽じゃねえな そう思った。

ので私は簡潔に入門させたい。


まず、ビートルズを考える時には頭の中に放物線を描きます。

上昇している段階を初期

頂点付近を中期

下降している段階を後期と位置づけます。

そして、中期を上手に2つに切り分けるのですが

この際、他のビートルズフリークを部屋に入れないように心がける事が必要です。

戦争の火種になります。


ビートルズのオリジナルアルバムは全部で12作品がありまして

これを等しく3等分すると4で割りきれて具合が良さそうに思えるのですが

キャリアの頂点とも言える

ストロベリー・フィールズ・フォーエバー/ペニー・レイン 

がオリジナル・アルバムでは無くサントラ盤扱いであるマジカル・ミステリー・ツアーに

逆に、同じくサントラ盤なのにオリジナル扱いのイエローサブマリンというアルバムは、

楽曲の半分、レコードの裏面全部がオーケストラ曲という有様で

訳が分からん。

なので算数的に分割すると、結果揉めます。



しかし、パスト・マスターズ1・2というアルバム未収録のシングル集があるので

これを加えたら全部で15作品やんけ。

おお、3で割り切れる。良かった良かった。

ってところが、パスト・マスターズ自体が前期と後期に分かれている有様。

これを加えた場合、更に揉めます。



では、逆にマジカル・ミステリー・ツアーをオリジナルとして

イエローサブマリンをサントラ盤としたらええやん。

これで、12作品 3で割り切れるやん。

最初の4枚が初期、次の4枚が中期、残りが後期。

分かりやすい。ええやん。ええやん。

ところが、

件のストロベリー・フィールズ/ペニー・レインのシングルは

丁度8枚目と9枚目の間に発表されている。

となると、それを含む9枚目のアルバムを後期とするのは些か乱暴。

個人的見解では、最後のアルバム「レット・イット・ビー」は

ビートルズの歩みが始めて後退したという作品であり

キャリアの頂点とキャリアの後退

この2つが後期という言葉一つにまとめられると

「どの時期のビートルズが好き?」

「後期」

「後期のいつ?」

「後期」

「じゃ、レット・イット・ビーが好きなんだ」

「いや、アビー・ロードですけど」

となって、揉める。



ではでは、

あ、赤盤と青盤てなベストがあるやん。

ほんだら3つに分けるのは無理や。

2つでええわ。ほいじゃ、ビートルズは前期と後期しか無い。

これでええやんな。

となると、

レノン派が発狂。ベスト盤には、レノンの名曲がことごとく入ってない。

やり直し。

となって揉めますね。



なので私は、

ラバー・ソウルとリヴォルバーを中期として

アビー・ロードとレット・イット・ビーを解散前。

そして残りを、初期と後期に振り分ける事

これが良いと思います。

つまり、

初期

プリーズ・プリーズ・ミー
ウィズ・ザ・ビートルズ
ハード・デイズ・ナイト
ビートルズ・フォー・セール
4人はアイドル

中期

ラバー・ソウル
リボルバー

後期

サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド
マジカル・ミステリー・ツアー

白盤

ザ・ビートルズ

解散前

アビー・ロード
レット・イット・ビー


これはいいですねえ。

これは良すぎてますねえ。

何より音をイメージしやすいのがいいよね。

言い換えるなら、

初期=成長 中期=実験 後期=到達点 白盤=解散? 解散前=解散!

となって実に分かりやすい。

とここまできて、私は愕然とした。

読んだみんなも愕然としただろう。

全然入門出来ていない。

時期を分割しただけであって、これでは入門出来ない。


とここで、真に簡単なビートルズ入門の方法を思いついたが

この記事の残り字数的にそれを書くには狭すぎる。