本物が必要なこの時代、一番必要なのは偽物なのかもしれない
わたしが大好きなバンドの中にラトルズがある。
というと、知ってる人はまたビートルズの話かよ うぜーよ
と早合点したと思う。
簡単に説明すると、ビートルズが解散して5年後程の時期に
テレビ番組の中のパロディバンドとして登場したラトルズであるが、
日本で置き換えると
ハッチポッチステーション的なものなのかもしれない。
ザ・ナックという一番有名な初代ビートルズフォロワーに先駆ける事5年の話だ。
パロディとは乱暴に言えば、偽物だ。
しかし、ビートルズの価値を形作ったのはそういった偽物の功績のおかげである。
偽物が多く作られるという事は、
本物にそれだけの価値がある証拠だからだ。
宇多田ヒカルの価値を高めたのは、倉木麻衣であると言っていいし
加勢大周の価値を高めたのは新加勢大周のおかげであるとも言える。
最近悪いインターネッツでは、劣化なになにと表記する事があるが
例えば、
魚肉ソーセージは劣化シャウエッセンだと言えなくもないし
ピーマンは劣化パプリカだと言えなくもない。
偽物はあくまで偽物であるが、それは本物では無いという意味であって
カルビーのポテトチップスより美味いコイケヤがあっても良いのである。
偽物か本物かというのは本質では無く、
例えばゴッホのひまわりが美術館にあると聞いて行ってみたら、
俺の知ってるひまわりじゃなかった(-.-)
そんな事もあるのである。
我々の歩む道は、踏み均された道ばかりだが
その道だって、砕石を敷いてアスファルトで固めてとまだまだやれる事はある。
とそんな事を思うのでした。
最後に、ラトルズの動画貼ります
これはジョン・レノンのワーキング・クラス・ヒーローに似せた曲ですが
本物には無い妖艶さみたいなものを感じます。
非常にクオリティの高い楽曲で、本家と同様に価値あるものだと思います。
レノン
暗い