詰将棋
将棋の動画を見ている最中、
死神が斬魄刀を持って屋根の上にいる
そういう情報が私の耳に届いた時、一護の奴またやらかしたなと
すぐにピンときた。
頭にはこんな映像が浮かんでいた
そしてテレビを付けると、案の定死神が屋根の上にいた。
見慣れた黒装束に、大きくそして大雑把な斬魄刀。
間違いない。黒崎だ。
と思ったが、違った。
全然知らない人だった。
全然知らない死神だった。
そしてそこからはこんなセリフが聞こえてきた。
「俺、実は野球選手になるのが夢だったんだよな…」
「うん…知ってたよ」
「そっか…」
「私がいっつも応援しに行ってたの気づいてた?」
黒崎は驚いた顔で彼女を見た。
「俺、もう終わってるのかなぁ…」
「ばーか、まだ始まっちゃいねーよ」
良く分からないが、青春という言葉が思い浮かんだ。
見終わった私は、
「これ詰んでるな。」と言い、再び将棋の動画に戻るのだった。