諸行無常

珈琲が大好きだ。

そんな私はこれまでたくさんの珈琲を飲んできた。

そしてそれが悲しい。

これまでたくさんの珈琲を飲み干してきた と表記出来ない悲しさがここにある。

これまで私が飲んできた珈琲の総量よりも、

残してきた量、溢してきた量の方が圧倒的に多い というのはこれ

人間の多面的な性質の証左である。


悲劇は先月末に起こった。

いつもの通り飲み残していた珈琲。

それはPCの横にセットされていて私の盲点にいた。

そばにいても気を使い合わない関係

そう言ってしまうと、なんだかちょっと照れる様なむずむずする心地がするくらい

それ位気心の知れたあいつ。

そんなあいつに引っ掛かった電源のコード。

カップが転がった刹那

私は何度この過ちを繰り返してきただろう?と考えた。

それから、やっぱりフローリングというものは良いものだ

珈琲こぼし放題じゃないか なんてな事も思った。


みなさんに私が教えてあげられることが一つある。

ノートPCの弱点は、キーボードではなく

その手前にあるクリックとかマウスの変わりになる奴のあたりだということ。

PCを分解しながら私はそんな事を考えていた。

形あるものはいずれ壊れる

そんな当たり前の事が当たり前の様に起こるけれど、

それを悲劇と受け取るのは早計だ。


私は闘病という言葉が大嫌いだし、

誰かが死んだ時、しきりに悲しいと嘆くのも嫌いだ。

人が死ぬなんて、始めから分かっていた事じゃないかと思ってしまう。

最後が悲しい結末と分かりきった物語なんて糞くらえだ。

死は私たちと共にあり、最後の時には追い抜いていくだけである。


PCが壊れて本当に悲しい毎日です。

ただ今は彼女のPCをお借りしてここに現在の状況をお知らせ致します。

しばらくしたら、また定期的に更新いたしますのでそれまでお元気で!