悲報 俺おっさん化
耳毛のあたりから軽い自覚症状はあったものの
いざ自分はおっさんか否かという問いを己にしてみるとどうにも認めたくない気持ちもあって、
これはおっさんに対してのナーバスなイメイジがあるからだなと思い辺り、ではどのような負のイメイジをおっさんは持つのかというと
１，ハゲている
２，油っぽい
３，加齢臭
４，見た目を気にしない
５，頑固、偏屈
６，政治が好き
７，新しいものに興味がない
８，若い人に媚びる
この様に挙げていくとキリがない。
ここで思い当たる節がある項はというと、残念ながらほぼ全てにおいてその節がある
ハゲは確定してはいないものの保留状態、拮抗状態であり
油っぽさに関しては、風呂上がり以外油っぽくない状態が無い気もするし
加齢臭は自分では気付かないものの、どうせしているのだろうし
見た目は随分前からあまり気にかけていなく
そして頑固で偏屈という内面にまで病魔は進行していて
政治に高い関心を持ち、新しいものには新しいという理由だけで興味は持てず、
それなのに、
なんか若い人の間でブラ付きタンクトップが流行ってるんだって？と若い魂に媚びへつらう。
ここまで来ると自分の心を曲げておっさんフローチャートをしてみた所で、
最終的には
A,あなたはおっさんです B,あなたはおっさんです C,あなたはおっさんです
と何をしてもおっさん。時既に遅しな訳だ。
人生にはあの時こうしていれば という岐路が多々あるけれど
思い返せば、あの時こうしていれば私はおっさんにならなくて済んだという分岐路が見当たらない。
つまりどうやら私はおっさんになるべくしてなったようだ。
他人があるものに興味がある それだけの事で興味を持てたあの日
新しい それだけの理由で飛びついた腰パンの私
何か面白いらしいよ その一言でそれに興味を持てたカーハートを履く私
今はもうここに無い。
アンチエイジングだ、若作りだと人は老いと戦うが
私は歳相応の魅力というものがあると確信している。
ハゲ散らかしたジャック・ニコルソン
ババアだけど格好良いジェーン・バーキン。
彼らは若くあろうとはしていない。ただ相応の人生を歩み、それを隠していない。
逆に言うならそこに４０代の魅力は無い。
今私は、私の興味ある事にしか興味がない。
人と違う事に恐れも無ければ、人と同じ事に罪悪感も無い。
歳を取った
それを悪いものとはせず、堂々と隠さずにこれからも生きて行こう
と１０年、２０年後の自分へ言いたい。
吾輩は、少し前から育毛剤を使っている。
効果はまだない。
