音楽業界に思う事
まず、うちのドラムがこのように私のブログをトラックバックした事があって
http://d.hatena.ne.jp/afrogirl/20121008/1349715043
それを読んだら更に書きたい事が出来たので書きまする。
糞みたいな内容のCDは売れない
この事実を長い時間かけて数字として突きつけてやらないと業界は微塵も変わらないでしょう。
これは、このデフレの不景気が続いていくという前提で私達購買者の側から、レコード会社を変える為に出来る事とは何か?
それについての解答でございます。
それから糞みてえなCDというものの定義が曖昧だなあと思ったのだけど
個人的には、音楽的意欲の足りないものは全て糞と言って良いですが
戦略性のあるものに対してはその限りではありません。
だんご3兄弟も一過性のアイドルであっても、そこに狙いがあってその狙いを成功させる為の仕掛けがあるのなら
それは一つの芸術だと思います。
最近では、マル・マル・モリ・モリなんかは良い作品だったと思っています。
サビ終わりのブレイクは踊りも含め、閃きと工夫が感じられました。
モーニング娘。であっても、ラブマシーンから恋愛レボリューションを経てミスター・ムーンライトに至るまでの流れには
随所に工夫と閃きがあり、90年代に80年代テイストのディスコを持ってくるという点だけではなく
グループのあり方、見せ方にも新鮮さがあったと思います。
ポップミュージック自体ただ消費されていく運命にあるというのは理解出来ますが
私が考える問題点はそこではなく、
むしろ一度売れた人の出す凡作に対するいらだちです。
私がCDを買わなくなった具体的な契機は、
スヌーザーの年間ベストアルバムに選ばれたHARD-Fiが糞だった事、他の年間ベストも糞だった事(前年はたしかアヴァランチーズが1位)
スーパー・ファーリー・アニマルズの「リングスアラウンドザワールド」の次のアルバムが糞だった事
くるりのアンテナとNIKKIが糞だった事
ケミカルブラザーズの4枚目が糞だった事
ストロークスの2枚目がちょっと微妙だった
雑誌では、前作を超える最高傑作だとかなんだとか書いていて
実際聴いてみたら全然良くなかった。
こういった事が度重なり、私は雑誌の年間ベストだけをチェックする様になりましたが
1位〜5位まで聴いても、何一つ良くない時期が続き
徐々に年間ベストすらチェックしなくなり、CDも買わなくなり今に至ります。
ドラムの彼と話した際、アメリカじゃCDアルバムが12$くらいで買えるなんてな話をしました。
で、何で安いの?と聞くと向こうはCD屋が少ないから運送費があまりかからないらしいと。
日本のCDの値段の4割くらいは運送費だと。
その時私はなるほど と納得しましたが、
よくよく考えたら、輸入盤を日本で買っても1500円くらいやんけ!
と昨日気づきました。
飛行機とか船で運ぶ方がコストが高くつく気がするのは経済の不思議なのでしょうか?
牛丼が300円の時代にCD一枚3000円
果たして適正な価格なのだろうか。
映画館で映画を観る、1800円
本当に適正な価格なのだろうか。
勿論、価値あるものの値段を無理に下げる事は良くないしものには適正価格があるだろう。
しかし、CDが売れない 映画館に人が来ないとは言われるものの
一向に値段は下がらない。
ドラムの彼が言うには、
CDはもう1枚3000円という決まりの中で全てが決まっていくのだそうだ。
3000円だから、輸送費は幾らで広告は幾らでとそれをもとに算出していくらしい。
それで売れないから3000円は据え置きで、おまけをいろいろつけて頑張っているらしい。
私が思うのは、
おまけをつけてCDが売れているのなら、そのやり方で良いだろうけどという事で。
そういう業界の体質というか暗黙の決まりがあって、
それには手をつけず、CDが売れないCDが売れないって
もうね アホなんじゃないかと。
それでも
ADELは売れたよね
ごめんなさいしないといけないね
とか言う人もいるかもしれんけど、アメリカにはレンタルCDも無ければ(人から聞いた話だから実際知らんが)CDの値段も安い訳で
日本とは状況が違う。
業界を一回潰した方が、健全になるんじゃないかなあという考えは
素人考えなのかねえ。