フォーク編

ふざけた記事ばっかで全然参考にならねぇよ

てかどこまで本当でどこから嘘かも分かんねえし、正直逝ってよしって感じぃ

その様な不満、分かります。

私個人においても、不安で一杯です。

というのも、最近は日常的にブログの更新をしております。その甲斐あってかどうなのか

ページビューは順調に増えていってます。

雲一つない晴れ渡ったバカならこれを信任と捉えるでしょうが、

しかしどうでしょう。

音楽の記事なんかどうでも良い、私は笑える記事が読みたいんだ

幸い最近の更新頻度は目を見張るものがある。

今日こそは、本日こそは面白記事があるのではないか

あぁ そんな事を考えていたら、またこのブログに来てしまった。

ちっ、また音楽の話かよ。うぜーよー 死ねよ

こんな風に思ってる人が大多数かも知れません。

悲しいかな、コメントは成されぬまま

私は暖簾に腕押しよろしく、虚空に向かってただ喉を枯らしているばかり

中には、

記事の更新の確認をして、コメントが無いのを確認し

あぁ 滑稽なり 滑稽なり

今日も酒がうまい。

そんな人もおるんじゃないか?

いやむしろ、そんな人しかいないんじゃないか?

更新頻度が上がれば上がる程、私の不安は解消される事なく成長を続けます。


そんな私の気持ちを癒すのは、

生のギター、生の歌。

エレクトリックなんか虚飾である。嘘偽りのない音が骨身に染みる。

という訳で疑心暗鬼のあなたに勧めたいのがフォークミュージックです。


フォークと一口に言ってもトラディショナルなものもあれば、先鋭的なものもあり

ジャンルに関してもトラディショナルフォーク、アシッド・フォーク、フォークコア、ネオ・アコースティック、四畳半と

それは多岐に渡ります。

ただ一人でギター弾いて歌ってるんじゃねえのかよ だりぃよー

そう思った人もいるでしょうが

それはフォークミュージックというよりは、

フォークの中の一形態、弾き語り というものにあたります。

ギター自体が舶来品ですので、海外が発端になるジャンルですが

津軽三味線や、沖縄民謡等の各地の民謡もフォークと言えばフォークです。

基本的には、トラディショナルなものとポップなものは分けて考えられます。

私は民謡に明るく無いので、今回はポップとしてのフォークミュージックについて考えます。


まずフォークミュージックにおいて一番重要視されるのは、

歌詞です。

むしろ歌詞を伝える為に装飾を排したと言って差し支えないくらいで、

メッセージ性が強いものが特にフォーク界では好まれます。

なので反戦や、差別、不公平等、社会に対して抗議する内容を持ったものが多く

政治的活動とフォークを切り離す事は出来ません。

日本では四畳半フォークのイメージが根強いですが、

彼らの音楽は男女の機微を描いていたり、主人公が女々しかったり、政治色が薄い為に

フォーク界ではオカマ野郎のレッテルを貼られているのが常です。

では、ガチガチの右翼・左翼が跋扈する怖い世界なのか

というとそうではありません。

言葉に重きを置いている為に、時として高い文学性を持ったり

人間の根源や本質を見つめた歌も多く、

シンプル故に一度はまると強烈に魅力的な音楽が多いのがフォークです。

また近年では、元の曲をアコースティックバージョンと謳ってシンプルに演奏する事もしばしばあり

これはアメリカのMTVが企画としてアンプラグド・ライブを行い

記録された音源がCDとして好評を集めた事が発端であると私は勝手に思っています。

ちなみにアンプラグドという言い方はMTVが商標登録しているそうで、

我々非MTV側の人間は、プラグレスと言わないとダメみたいです。


では、フォークの名曲をば

ボブ・ディラン「フリーホイーリン・ボブ・ディラン


この曲から始めるってのはこれ、九九の勉強をする時に

無駄だと知りながら1の段をやるのと同じで、

一つの型として取りあげざるを得ないんですね。

いきなり2の段からやると、100%言われますから。

「せんせー、いちの段は何で飛ばすんですかあ?」ってね。

その位有名ですし、重要ですし素晴らしい曲であります。

ポイントとしては、強いメッセージ性がある事と叙情的な歌詞で

答えは風に吹かれている と諦めた感じで唄う様が特に印象的です。

世の中に真理と言えるだけの答えなんかはどこにも無いけれど、

その答えならもうあんたが知ってるんじゃないのか?

私はそんな風に受け取りました。

そして、受け手の数だけこの詩の解釈は存在するでしょうし

それが フォークの魅力だと思います。



レナード・コーエン「ひとり、部屋にうたう」


とても可愛らしく美しい歌を唄うレナード・コーエンです。

日本での知名度はパッとしませんが、世界中でカバーされ愛されている人です。

元々が詩人で文学の人なのが良かったのか、

音楽的にカッコつけようとか、先鋭的なものを作ろう みたいなギラギラしたものが無く

しかし音楽的教育が無い為か面白いコード進行も多く、不思議な魅力を持っています。

元来が言葉の人だからか、語りかけるように唄うその唄の素晴らしさは

一度虜になったら病みつきになります。


ジョニ・ミッチェル「ブルー」

アルバム収録曲ではありませんが、

前作「青春の光と影」からの曲です。

この人はフォークに高い音楽性を持ち込んだたぶん初めての人で、

特殊なギターのチューニング等を駆使して、瑞々しい音楽を創りだしています。

唄も正に自由自在といった感じで、個性があまりに強い為に

ほとんどフォロワーがいない状態です。

恋多き女子で、前述のレナード・コーエンに向けてのラブソングもありますし

天才ベーシスト ジャコ・パストリアスともアレしたりしますが

摩耗している感じもなく、常にピュアな感じが音楽にも現れていると思います。

CDのジャケットを自分で描いているのが特徴的です。


日本人で 金延幸子「み空」


日本で唯一のジョニ・ミッチェルのフォロワーだったんじゃないかという人です。

アルバムははっぴいえんど周辺の人たちが演奏していますし、クオリティー高いです。


吉田拓郎「人間なんて」

日本語で歌うという事の幅を広げた天才だそうです。

リアルタイム世代じゃないと、本当の凄さは分からない人でしょうが

私は単純にこれらの曲が好きです。


鈴木慶一「火の玉ボーイ」

スカンピンという曲が一番好きですが、YOUTUBE無かったので次に好きな曲を。

これはフォークアルバムではないかもしれませんが、

フォーキーなアルバムではあります。

日本人の音楽自体それ程聴かない私の中では、最上位に入る名盤で

どこで紹介したら良いのか分からないので

ここで押します。

柔道の鈴木桂治と混同される事が多いですので注意が必要です。


アズテック・カメラ「ハイランドアンドハードレイン」


ネオ・アコースティックというジャンルの代表的な人です。

このアルバムは、作者が19歳の時に発表されたってのが凄いです。

ギターも巧いし曲作りも深く、とても若造が作った様には思えません。

捨て曲も無く全編素晴らしいですが、

2枚目以降凡作が続きます。何故か坂本龍一が「ドリームランド」というアルバムのプロデュースをしますが

そのアルバムはなかなか良いですが、とりあえず1枚目を聴いて下さい。

ちなみにネオ・アコースティックというジャンルは、

アコギを持ってパンクをやろうぜ 的なジャンルです。


ニルヴァーナ「MTVアンプラグドライブ」


私の世代ですと、このアルバムを抜きにフォークは語れません。

元々の楽曲のアレンジがアコースティックになる事で、

曲の良さ、渋さ、唄がこうまで強くなるのか と大変な衝撃を受けました。

特にNIRVANAのこのアルバムは全曲素晴らしく、オススメです。


フォークの魅力少しは伝わりましたでしょうか?

演者からの視点で言いますと、フォークのメリットは

ギター1本でどこででも出来る事があります。

そして、ギター1本だけで済むのでお金もあまりかかりません。

そんな貧乏人の涙ぐましい動画が下のものです。




全身ユニクロのあの娘も

四畳半の家に住んでいるかもしれない

そんなあなたは魚屋の二代目。

あなただけのヤマトナデシコを探して下さい

今夜はたった一人の人にめぐり逢えたような気がする

そう言われる様に頑張って下さい

東十条には負けないで下さい