ファンク編

あいつはファンキーな奴だぜと言われる際の

元になった音楽のファンクは、

日本ではあまり馴染みが無いですが、渋谷のギャル達が目指す方向性と見事に合致します。

彼女達は自分の出で立ちを過剰に装飾する事で、

退屈な日常をぶっ飛ばし、普通なんて嫌だ と言います。

では本場のファンクの人の盛りはどんなかというと、

こんなだったり、

こんなだったりします。


いやいや、あんたそりゃよっぽどアレな人をチョイスしてるだけじゃねーか!?

そう思うのも無理ないですが、残念ながらファンクの一流の人であればある程

宇宙とのコンタクトをしたり、黒魔術的なものに近づいていくのです。

では、ファンクとは何か?

ファンクは黒人文化と切っても切り離せないもので、

リズムが16ビートか、中抜きの6連符であれば全部ファンクと言ってもいいくらいですが

ソウルミュージックとは根っこが同じなので、

朝青龍朝赤龍の違いや、

貴乃花若乃花の関係性に近いかもしれません。

ロックと結びついた場合、ファンク・ロックと呼んだり

アフリカ・バンバータ等のヒップホップも広義ではファンクミュージックと言う事が出来ます。

黒人が奏でる音楽は全てファンクミュージックであると言っても差し支えないくらいで、

逆に言うと日本人がファンクをやっても、

どうやっても黒人のファンクとは違うものになってしまいます。

また、

黒人にパンクバンドやメタルバンドが少ないのも、ファンキーの感覚と程遠いからだとみることが出来ます。

では、まず

ジェームス・ブラウン「Live at the Apollo

ファンクってのはエンターテイメントなんだなぁというのが分かる動画ですね。

JBことジェームス・ブラウンは、機嫌が良いとライブ中何回も倒れて

介抱されて、復活して歌ってまた倒れてっていう事を繰り返す訳ですが、

客を楽しませようといつだって全力でやってるのが良いですね。


ファンカデリック「アンクルジャム」

私は元々ベース弾きですので、ベースがスゴイ曲を探し求めていた果てに

ファンクという音楽に出会いました。

なので、ファンクを聴く際はどうしてもベース中心で聴いてしまいます。

そんな中で、たぶんファンクベースの最高峰と言えるのがこのアルバムの

タイトルトラックだと思われます。

ファンカデリックパーラメントP-FUNK 

これは田中、マルクス闘莉王 と同じようなものだと思って大丈夫です。

CDは入手困難ですが、ファンカデリック関連の名曲を一つ紹介します。

エディ・ヘイゼル「パープルヘイゼル」

AMAZONで中古9800円からというふざけたアルバムですが、

内容はとても素晴らしいです。特にこの曲は、ファンクのかっこ良さがつまってます。


プリンス「サイン・オブ・ザ・タイムス」


この人は宅録のはしりでもあり、天才とはかくあるべしってな人です。

作品量が膨大な上に、一人で色々出来ちゃう万能型ですが

ポップな曲はとことんまでポップで、かつ作曲能力も高いので

今後彼を超えるファンクミュージシャンはなかなか出てこないでしょうね。


テレンス・トレント・ダービー「バイブレーター」


このアルバムは、ブックオフで投げ売りされてる事が多いのですが内容は素晴らしいです。

特に全曲のベースが素晴らしく、曲もポップですので聴いて欲しいです。

中学生の時このアルバムの全曲を耳コピした位好きでした。

才能自体はプリンスに匹敵する可能性もあったのですが、

このアルバム以降メディアからバッシングを受けて潰されてしまいました。



ティービー・サラス「バック・フロム・ザ・リヴィング」


日本だけで異常に人気があるファンクロックの人です。

今聴くと、バリバリなロックですが中学生にはこういう分かりやすさが良かったです。

冒頭で紹介した一枚目のベースの人が演奏しています。

彼は、TMネットワークやTMレボリューションよりも前から

TMスティーブンスという名前でマイルス・デイビス等と共演しているTM界の走りと言える人物です。


シアター・ブルック「タリスマン」

日本人でファンクをやってる人も探せば結構いますが、その中でもこのアルバムは

ポップで全曲素晴らしく、車で聴くと特に最高な気分が味わえる

そんな名作です。

クラブミュージック的なアプローチが色々あって、どうやったら上がるか?

そういうのを突き詰めた気分を上げる為の最高の薬になるんじゃないでしょうか。


レッド・ホット・チリ・ペッパーズ「ブラッド・シュガー・セックス・マジック」


レッチリの熱狂的なファンしか知らない、レアな曲です。

ブラッド・シュガー・セックス・マジックが2枚組で発売された当初のBサイド音源で

限定版だったので聴いてない人もいるかと思います。

レッチリ知名度を上げてしまった今、レッチリ好きを挑発・小馬鹿にする際に

シカミカニコは最高だよね! と言っておけば、一目置かれるはずです。


ケミカル・ブラザーズ「ディグ・ユア・オウン・ホール」

アルバム収録曲ではありませんが、ケミカルの良い所が詰まった名曲です。

アルバム自体はノエル・ギャラガーとのコラボがあったり、

歌物とインストのバランスも良く全編良い仕上がりです。


ファンクという音楽自体、中学2年から高校1年までの最も多感な時期に聴いていたせいで

思い入れがありまくりです。

左下の方にある私の音楽の中でも、ヒップホップを作る際は

絶対にベースラインで妥協できませんし、

その辺は根っこにファンクがあるからなのかもしれません。

ちなみにカラーで観るジェームス・ブラウンは、

米米CLUBそっくりに見えたり、

川本真琴

キザイア・ジョーンズを参考にしているんじゃないか説もあったり

色々と奥が深いのがファンクです。

皆様のミュージックライフが実りあるものになることを祈っています。