リクエストに答えてジャンル別音楽紹介と解説 POPS編

ど、どこにそんなリクエストがあったんだよ!

と思った方。世の中インターネッツだけが全てでは御座いませんよ。

先日会った方から、良い音楽を勧められても名前を覚えられないので意味が無い

虚無である とのお言葉を頂きました。

確かに。

そして仮りにアーティストの名前を覚える事に成功しても、どのアルバムを聴いたら良いか分からない。

あると思います。

そこで、私が特にオススメしたい音楽をいくつかジャンル毎に挙げたいと思います。


まずは、ポップスから

ポップスの定義は大衆向けのマニア以外にも楽しめる音楽ってな感じですが

ポップスが面白いのは、売れたらそれ即ちポップスやでぇ

という曖昧な部分と

一見耳障りが良いと見せかけて異常に高度な事をやっているんだぜぇ

という後から振り返ると凄かった系

作詞家、作曲家、編曲家 全部分業でプロの技を見せまっせぇ

という職人技を楽しめるところとか

色々な魅力があります。

今では一番残念なジャンルになりつつありますが、

音楽で一番大事なのはメロディーなんや!

そういった人には、とても向いているジャンルだと思います。

という訳で、

とりあえず、アーティストと一枚選ぶならこのアルバムってのと

大体こんな感じの曲ってのをYOUTUBEを使って紹介したく存じます。


ビーチ・ボーイズ「ペットサウンズ」

まあ結局これからになるのは、私の人生に最も深い影響と絶望を与えたアルバムだからでして

メロディーとは何か?作曲の技術を使ってどこまでの音楽が作れるのか?

そんな事を考えさせられたり

ただただ美しい音楽に身を任せて泣いてたりと、とても大切な一枚です。

ある人はこのアルバム1枚でビートルズの全アルバムに匹敵すると言ってたり

当のポール・マッカートニーは娘全員にこのアルバムを買い与えていたりとか

ロック史上発のコンセプトアルバムだとか

これを作った後に作者が頭おかしくなっていったとか

そんな逸話もたくさんありますが、聴いてみると意外な程に聴きやすいので

どこが良いのか分からない

とか、

全然凄く無い なんてな意見もありますが、

3回まともに聴いて、それでも良さが分からなければ

ひとまず今はこのアルバムを聴く時期では無いのかもしれません。

特に10代の頃なんかは盗んだバイクで走り出したい時期でしょうから

バイクを返却して謝罪した後にでも聴くと良いでしょう。



プリファブ・スプラウト「ヨルダン・ザ・カムバック」


ポップスなのに日本ではあんまり売れない人たちですが

今現在も真っ向からポップスと戦い続けている数少ない音楽家です。

メロディーとは、突き詰めるとパズルゲームと一緒ですが

どこかで聴いた事があっても可笑しくないメロディーなのに、

どのアルバム、どの曲を聴いても一聴して彼らと分かる不思議な個性を持っています。

特にこのアルバムは収録時間も長く、その上全てが高いクオリティーで完結していますので

一生聴き続けられるものになっていると思います。

英語は正直訳ワカメですが、解説を読むといろいろな仕掛けが随所にあるようで

そこの所もいまいち日本では理解され難い部分かもしれません。

聖書からのたくさんの引用があるとか言われても、やっぱり訳ワカメですが

なんか良い音楽ないかなあ

そんな漠然とした期待に答えてくれる素晴らしい音楽家だと思います。



スティーリー・ダン「エイジャ」

このアルバムは、微塵も隙が無い完全無欠のアルバムです。

プレイヤーも録音技術も作曲も、全てが高い次元で成立していて

その隙の無さが逆に人間味が無いと言われる程ですが、

荒井由実キリンジ等を評して高い音楽性と言われる際の、

高い音楽性 のベクトルの一番向こうにある様な音楽です。

簡単に言うと、

ギターが巧くなったと言うのは、一歩スティーリー・ダンに近づいたとも言えますし

アンサンブルが調和している状態も、スティーリー・ダンの様だとも言えます。


洋楽を全く聴いた事が無いというのであれば、

カーディガンズ→グリーンデイ→オアシス→カーペンターズビートルズ

という流れで聴いていくのが良いでしょうが

今回はこんな感じになりました。

真面目な記事ですいません!