新しい、食べた感想についての考察

おいしい、外カリ中フワ、出来立ての、新鮮な

もうそういった感想は聞き飽きた。

今こそ革命が必要なのである。

常日頃からそう思っている革命軍諸君

新しい感想を共に考えようではないか!

今までの感想は、初級者であれば

味覚香り食感での感想が中心であって

中級者で、

素材産地部位についての知識的考察

上級者で、

調理法調味料スパイスの推察と極めて退屈

空が青いとか、夢は叶うとか、努力は大切だとかと同様の

至極当たり前の事しか言ってない状態

いわゆる平原綾香状態であって、

これでは、子供からなめられてしまう

新しい視点から料理を語る事で、子供に対して大人って凄いなと思わせる事で

子供も将来に夢を持つ事が出来るのである。

ではどんなベクトルで語る事が考えられるか?


まず、一番最初に思い浮かぶのが単位の拝借である。

焼肉を食べた時は、震度5

おにぎりを食べた時は、まぶしい

サラダを食べた時は、ヘクトパスカルが高い

どうだろうか?日常に違和感を持ち込む事

これこそが、岡本太郎イズムである。

良いイズムは出ているだろうか?


次はもっとふわっと曖昧に言ってみると

アンマンを食べて、角度が急だ

パスタを食べて、唐突なデュラムセモリナ感を感じる

焼きそばを食べて、背後にソビエトの亡霊が見える

こういう風に言うと、一気に通感イズムの上昇を感じると思われる。


凄く短いけども以上で感想についての考察は終わりにしたい。基本的に気をつけるべき点としては、

ベクトルの考察と、アンチ平原綾香太陽の塔であり

これを忘れなければ概ねうまくいくと思う。

逆の視点でこれを見ると、

料理的感想を他の分野の感想に置き換える事が出来るという事も忘れてはならない。

例えば、

映画タクシードライバーであれば

イタリア産の俳優の濃度が濃いが、ジョディ・フォスター鮮度が高く後味は悪いが歯ごたえのある作品

の様に言える。

感想は爆発だ の精神で攻撃的感想の追求に専念していって欲しいと思う。