最強のお菓子論

と三人で暮らしていた時の話である。

姉はあまり掃除、片付けが得意な方では無く部屋は結構散らかっていた

といっても、歩くスペースに困る事はなくその日もそれを気にする事なく

自分の部屋からトイレに向かった最中である。

足の裏に激痛が走った。

それはもう、完全に悪意ある痛みであって私は咄嗟に

まきびしか!?と思った。実際は、




こんぺいとうであった。

正体を知って脱力した。この小さなつぶつぶにあれ程の悪意を感じるとは思いもしなかった。

一瞬であったが私は、この家に忍者の影を感じたのである。




しかし状況は明るくなかった。他にかりんとうが落ちている可能性を考えると

私は下図の様な窮地に立たされたのである。





どこに落ちているのかも分からない。そこは完全に地雷原の中であった。






結果から言うとそこにアンコールワットは無く、

あったのは、サンポールTOTOだった。

私はトイレで泣いた。

少しが出ていたからである。

誤解されるとアレなので一応言うけど、

女の子の日ではなかった。

女の子でも無かった。

冷静出血のあいだで考えると、



忍者の正体は姪っ子だった。

お菓子を食べる時にこぼしてしまったのだろう。

その後もしばしばこういった事は起こった。

フローリングの床の上で完全に砂利道の音がしたと思ったら

ルマンドだったり、

を踏んだ!と思ったら

果汁グミであったりと。

しかし、かりんとう程のインパク殺傷力を感じさせるものはなかった。

向かいのホーム路地裏の窓と探し求めたけどもそれはなかった。

最強のお菓子は、こんぺいとうで良いと思う。

本当にそう思う。