USAコールの優位性についての考察

以前あるワークショップの休憩中に、

そこには50人程の人がいたんですが、何故か突如として

いきなりUSAコールをして人々を煽動出来るか?

という疑問が浮かび実践した経験があります。

思えばこれがアジテーターとしての自覚ある第一歩だったと思いますが、

残念ながら未だ二歩目には至っておりません。

アジテーターでもなかったです。すいません

で、

その時のイメージとしては完全にインデペンデンス・デイの大統領演説があったんですけど

疑問が沸いたと同時に、どうやったら巧い事煽動出来るか?という疑問も同時に沸いたんですね。

実際に宇宙人に攻められて、自分が大統領で

ジャパニーズHIPHOP的な感謝の気持ちで

ポジティブパンクの明快さで演説したなら、

それは確実に盛大なUSAコールになるでしょうが、

その時は、宇宙人は攻めて来ていませんでした。

自分も大統領では無かったと記憶しています。

そうなると、無策でコールしても失敗に終わる可能性が高いなと思い

もっと言うと、いきなり全開でコールした場合

ただのメリケンかぶれか、

もしくは、向こう側の人 だと認定される可能性があるなと

その危険性に気付いた訳です。

そこで私は、音楽をやっておりますので

フェードインという技術が思い浮かびました。

小さい音量から段々と曲が始まるというあれです。

革命を起こすには、まず日常に革命を溶け込ませようと

そういう木を隠すなら森的発想で、

加工された木を隠すなら材木屋的発想でもありました。

しかし、フェードインするだけでは

どこか遠くの方からUSAコールをした人々が迫ってくる

もしくは、

USAが口癖の変なおじさんと思われる可能性もあった為

何か他の方法も合わせて実践するべきだと思いました。

そこで、私は音楽をやっておりますので

コラボレーションという手法に着目しました。

口にするのはUSAだけども、そこに日本的な手法を盛り込めないものか?

日本と言えば、

富士山芸者天ぷら ですが、

忘れてはなりますまい。

国技 相撲 の存在です。

そこで私は、横綱の土俵入りの姿を思い出しました。

じりじりとせり上がるあの姿が鮮明に思い出されたのです。

不知火型のせり上がりは、

フェードインの上昇感とも合致しますし、

これでいける!と。

気持ちの上で、日本とアメリカが漸く大戦後に初めて対等になった気がしました。

私は体勢を低くとり、

始めは小さな声で、ゆっくりとUSAと唱えました。

何だ?という疑問と、好奇の目が注がれました。

しかし、焦らずに段々と声を大きくしていくと

その上昇感にほだされた聴衆が次第に好奇の目から、

参加したい、USAと言いたいという同調する様な目に変わっていきました。

説明を省きましたが、

私の手の形は、演歌のこぶしを回す様な格好であったのが

次第に、あなたの心の扉をノックしているんだよという強い躍動感に溢れていました。

それでも、の文化が強い日本人です。

参加はしたいけど、ちょっと恥ずかしい

そんな気持ちが見てとれました。

そこで、私は以前サッカー部であった経験から

アイコンタクトという技術の使用を思いついたのです。

これは完全にアドリブでした。

目は口よりも何とやらで、

目の力、いわゆる目力

「僕は敵じゃないよ」

「君は一人じゃないよ」

アメリカの為に自由を取り戻そう」

そう訴えかけてみたのです。

すると、私の心が、マインドが伝わったのでしょうか

先ほどまでの聴衆とは打って変わって、

味方同士テロとの戦い的な強い結束がそこかしこで波打ち始めたのです。

そこで、私はUSAの速度、声量をフォルテッシモにまで高め

同士の連帯を煽いだ所、

これはもう完全に

USA! USA!と、率先して声を出し始めたではありませんか。

私は喉が張り裂けんばかりにと、

私が、私こそがUSA何だとそういう強い気持ちでUSAしました。

すると、彼らは

隣に負けてられるか、自分の方がUSAだ!そういった強い気持ちで応えてくれました。

私は恐れました。

彼らはほとんど暴徒化した狂信者の様だったからです。

私のUSAコールは完全に成功したのです。

ここで考えてみると、

これ程までに成功したのは、やはりUSAコールの形式上の利点があったからだとそう思います。

これが仮に日本コールだった場合、

合いの手に謎のチャチャチャが入ってきます。

USAと口にするだけでも恥ずかしいのに、

チャチャチャのハードルの高さ異常です。

さらに、自国のコールでは右翼感もありそれがひいては、

独裁ファシストナチズムだとの政治的衝突を生み兼ねません。

これが韓国コールであった場合も、

テーハミングの後には、

謎のチャチャッチャチャッチャという合いの手が入りますし、

そもそも知らねえよ という人もいそうです。

やはり、これはUSAだったから成功したんだと思います。

結論としては、

いきなりUSAコールしても、結構みんなやってくれるもんだよ という事です。