良いメロディー論

この曲良いわあ と簡単に人は言う。

もちろん私も言う

しかしだ、良い曲とは何か? これについてちゃんと考えた事はありますでしょうか?

私は、大体20年くらいそれについて、

ほとんどそれだけの事を考えて生きて参りました。

そりゃもうオメオメと生きて参りました。

私が九州の生まれなら、

生きて参りましたばいと、心の底から言いたい。

博多どんたく最高ばいと、拍手をしたい。

まず、捻ったメロディーという言葉がこの世にはあります。

捻ったメロディーとは何か?

これについて考えると、自ずと良い曲とは何か?というのが浮かび上がってきます。

個人的に、捻ったメロと聞くとまず第一に

XTCグラサン眼鏡の顔が浮かびます。

で、直後に何故か

この顔を思い出します。

まあそれはどうでも良いんですが、

一般的にXTCの曲は捻りが効いてるとそう言われます。

で、実際聞いてみると変テコな曲が結構あります。

この変テコという部分が重要で

あまり一般的には好ましく無いようなメロディーが多々あります。

と言って音楽理論が破綻しているとか、そういった事は全くありません。

何故か不思議と変なんですね。

どうしてそう感じるかと言うと、

普段我々の耳にする音楽が、とても普通だからなんです。

いわゆる名曲と言われる曲たちは、日本の場合その多くが音楽的に破綻の無い

素直な曲が多いんですね。

川の流れのようにと、お祭りマンボ では

私はお祭りマンボの方が断然音楽的野心に溢れた傑作だと思いますが

日本では 川の流れのように の方が名曲扱いをされています。

ビートルズでいうと、

ストロベリーフィールズ〜よりも

レットイットビーの方が名曲だ という様な感じです。

しかし、音楽的にどちらがより高度か?というと、断然ストロベリー〜の方です。

理由としては、過去に無い音楽を作ろうと四苦八苦した痕跡が記録されていることと

アレンジと作曲が完璧にマッチしているからです。

レットイットビーの方は、ポール的なゴスペルソングを作ろうという程度の気持ちで作った痕跡があって

世の中にゴスペルソングは山の様にありますから、

ポールにとっての良く出来たゴスペルソング程度の価値しか音楽にはありません。

では、何故 世間ではその様な扱いをされるかと言うと

それは断然 歌詞 にあります。

日本では、音楽的野心よりも 含蓄のありそうな言葉の方が重要視されるという傾向がここに見られます。

つまり日本での名曲は、良い歌詞があってこそですが

海外では、まず曲ありきです。

ディープパープルを筆頭に、ハードロック方面は結構スゴイ歌詞だったりします。

話は大分脱線しましたが、

捻りの話です。

捻りを知るには、まず普通を知らないといけない事は大体分かったものとして

良い曲、ここでいう良い曲は 音楽的に超名曲!!という意味ですが

そういった曲は、必ずどこかでルールを破っているんですね。

で、そのルールの破り方が絶妙でかつほとんど誰もやっていない場合にこそ

本当の名曲と言われる価値があるんだと思うのです。

例えば、ビートルズで言うと

ヘイブルドック

この曲はBmから始まって、AメロがB7というコードでkeyはAという変テコな曲です。

このB7がまず大胆なルール破りで、key=Aの場合 Ebという音が音階から外れています。

おや??という若干の違和感があると思いますが

気にしなければ、気付かない程度の違和感かもしれません。

ド頭でいきなり音階から外れたコードというタイミングも、そのルール破りを一層鮮明にしています。

では、このような曲はこれだけか?というとそうではなくて

ボーイズタウンギャングのカバーで有名なこの曲にも、その部分があります。

ブリッジに当たる部分がコード的にビートルズと同じ役割になるんですけども

やはり、新鮮な感覚があると思います。

こういった微妙なルール破りが、名曲に説得力を生んでいるのです。

また、こういうルール破りは

ルールを知らなくては出来ないし

ルールを知らなければ、どこがどうルールを破っているかも分からないと思います。

ここでは、音楽的なルールについての説明はしませんが

たくさんの曲を聴く事がルールを把握するのに最も近い道だと思われますので

興味がある人は、どんどんいろいろな音楽を聴くべきです。

PS,写真と動画の張り方を学びました