カナブーンと下衆の極み乙女を真面目に聴いてみた

現在ガンガンにギターを歪ませて、ロケンロールしているところ

進行形のジェイ・ロックを聴いて学力の向上に励もうと、

カナブーン 代表曲 とグーグル先生に打ち込んだところ便利な世の中。

ゆらゆらゆらゆら みたいなサビの曲を聴いて思うのは当然

モンキーズ「Steppin' Stone」の系譜の曲であるということ、

つまりそれは久宝留理子「男」やミッシェルガンエレファント「バードメン」と同じラインにある曲という事で、

その辺の事は以前書いた気がするので割愛するけども

まあ 作曲的に新しい試みがある訳では無かった。

そして次に聴いた曲は、フルドライブと連呼する曲で、

その疾走感から「聴いたら走り出したくなる曲」というキャッチがついてあって

PVを観ると実際人が走っているので、そのまんまやんけと思うものの

ちゃんとサビまで聴いてみたところ、私の脳内メロディー倉庫に反応が感じられたものの

いわゆる名曲と呼ばれる類のものでは無い感触、記憶の片隅のどうでもいい曲の倉庫にある感じがあって

ようやっとひねり出したので比べて聴いてみると良いと思う。

カナブーン「フルドライブ」


そして次は


って歌ってるの誰やねん!

しかも再生回数7万って何やねん!と思った人もおいででしょうが

ちなみにV6「メイド・イン・ジャパン」という曲ですね。

まあこの曲に関しても作曲的に新たな試みはなされていませんが、

2曲に共通する部分も発見しまして、続いて下衆の極みも何曲か聴いてみたところ

この2つのバンドにも共通する点がありましたね。

たぶん世間的には踊れるロックという事でしょうが、

4つ打ちキック+裏打ちハイハット のドラムが多様されております。

4つ打ちキックが現在の形で使われる様になったのは、

クラシックを除くと、

ビーチ・ボーイズ「サーフィンUSA」で既にその萌芽があるので大分古いでしょうし

クラフトワークとかニューオーダーを入れるとややこしくなるのでやめますが

たぶん直接の影響元はこの曲あたりになるのかなと思います


XTC「Generals and Majors」


10年程前私がロックバンドとして音楽を作っている際から既に

向井秀徳先生が雑誌「スヌーザー」だったかで最近聴いてる音楽は、

XTC「ブラックシー」とビートルズホワイトアルバム」と長渕剛

と言っていたくらいですし、その頃ミュージックと言うバンドがエゲレスから登場したのもあって

ニューオーダーの様に、ロックバンドがダンスミュージックをやる際にエレクトリック化していく方向性での進化

つまり、くるりスーパーカーが辿った道とは別のやり方

ロックバンドがダンスミュージックを人力で再現する方向性というものがあって、

それはたぶんストーン・ローゼズに近い方向性なのでしょうけども

それがより露骨に今現在ジェイ・ロックの主流になっている気がします。

作曲に関しても、メロディーがどうとか歌詞がどうとかよりも

いかに効率良く4つ打ちキック+裏打ちハイハットの見せ場を作れるか で勝負しているように感じられますが

シンプルなビートは一聴して理解する事が出来る反面、

理解する事の快楽、つまり分からないものが分かった時の快楽が全く無いので

そうそう持続はしないのではないかと思います。

パンクロッカーでさえパンクに飽きてニューウェイブ化するのですから(ラモーンズは除く)